かてい農園での葉物野菜の摘み取り収穫
- 秋山 智美
- 1月18日
- 読了時間: 3分
保けん野菜では10月に春菊の種まき会を開催したのですが、トマトさんのかてい農園では間引き菜、1回目の収穫を終え、2回目の収穫に向けて脇芽が出てきているとのこと。今回は、意外と知られていないかもしれない、葉物野菜の繰り返し収穫「摘み取り収穫」について、ご紹介させてください。
春菊の栽培の様子
10/19(日)に種まきをした春菊の、3ヶ月ほどの経過を簡単にご紹介させていただきます。
<種まき>
あまり発芽率が高くないと言われている春菊。発芽しない種の分も見込んで、少し多めに種まきをしました。発芽に光を必要とする光好性(こうこうせい)の種のため、土を被せすぎないようをして種をまいたら、たっぷりと水をかけます。
<間引き> 種まきから1ヶ月ほど経過し、10㎝ほどの小さな春菊に育ってきました。思いの外発芽率が高く密集しており、大きく育ちにくいため、間引きをして間引き菜も美味しくいただきます。
<摘み取り収穫> そして年末年始にかけて1回目の摘み取り収穫をし、現在の様子がこちらです。暖かい日が続くと中が暑くなりすぎてしなっとしてしまうこともありますが、寒さで生育が止まってしまわないよう、年明けからは不織布をしています。
摘み取り収穫の方法
株ごと収穫をするのではなく、根元を残して繰り返し行う収穫を「摘み取り収穫」といいます。最初に収穫するものが一番柔らかく、繰り返すごとに少し硬くなるのですが、1つの種から何度収穫ができ、収穫量も多いため、特にかてい農園ではおすすめです。春菊と、小松菜やほうれん草で少し異なるため、それぞれ簡単な図と共にご紹介させていただきます。
<春菊>
下の葉を数枚残して、茎をカットし収穫します。
残した葉と茎の間から、脇芽が出てきます。
脇芽が大きくなってきたら、更に脇芽の下の葉2枚ほどを残して収穫します。
これを繰り返していきますが、暖かくなると葉や茎の成長(栄養成長)から花や種を付ける成長(生殖成長)に切り替わるため、3回ほどの収穫が目安となります。
<小松菜やほうれん草>
普段目にする小松菜やほうれん草は株ごと収穫をしたもので、大きな葉と混ざって小さな成長中の葉があるものをご覧になったことがある方もいらっしゃるかもしれません。摘み取り収穫では、この小さな葉は残し、外側の大きな葉から順番に収穫をしていきます。真ん中に残った小さな葉が大きくなってきたら、また葉をカットするということを繰り返していきます。春菊と同様、暖かくなると葉や茎の成長(栄養成長)から花や種を付ける成長(生殖成長)に切り替わるため、3回ほどの収穫が目安途となります。
収穫は花芽が出てくる頃には終わりますが、春菊は小さな菊の花が、小松菜は葉の花が咲き、種が出来ます。最初にまいた種とは異なる遺伝子となるため、特にまいた種によっては(F1と呼ばれる、第1世代のみを収穫するために品種改良されたもの)あまり良く育たない可能性もありますが、固定種と呼ばれる種を使用すると、あまり大きな形質の変化をせずに繰り返し種を取り、栽培をすることが可能です。ぜひ、摘み取り収穫に加え、種採りも楽しんでいただけたら幸いです。
※ほうれん草は雄株、雌株が分かれているため、栽培量が少ないご自宅での受粉、種採りの難易度が高いです。
