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コーン期 夏の風物詩 ー野祭ー の会場、のらくら農場さんのご紹介

  • 執筆者の写真: 秋山 智美
    秋山 智美
  • 7月25日
  • 読了時間: 6分

更新日:3 日前

前回のブログでは、農業を取り巻く環境の様々な変化に伴い希少になりつつある、とうもとこしについてお伝えさせていただきました。今回は、多様な野菜を栽培する中でも野菜単品としては採算が合わなくなっているとうもろこしを意志を持って作り続けている、コーン期 夏の風物詩 ー野祭ー を開催させていただく、のらくら農場さんについて、改めてご紹介させてください。イベント当日、のらくら農場 代表の萩原さんにも顔を出していただける予定です。ぜひお楽しみにしていただければと思います。

のらくら農場さんの基本情報

📍場所


🥬作っているもの

  • 年間50品目ほどの野菜を、化学合成された肥料や農薬を使用せずに栽培しています。

  • 色々と手を加えなくてもそのままで美味しい、そのままが美味しい、“旨味”のある野菜が特徴です。

  • 土壌分析や生育状況の診断を行いながら、日々仮説検証を繰り返して栽培を磨いています。


🚜畑

  • いくつかのエリアに分かれて80枚ほどの畑が広がり、面積は10ha(サッカーコート14面分)ほど。

  • 各畑には国の名前が付けられており、出荷場などがあるのはヨーロッパのエリア。

  • 今年のとうもろこし畑は、そこから3.5kmほど離れたブラジルです。


📆1年の流れ

  • 1月~2月頃 畑が凍り、露地(屋外)の畑では栽培ができない時期。前のシーズンの振り返りを行い、次のシーズンの計画を緻密に立てていきます。繁忙期にできないことを、この期間にぐっとつめ込んで行います。

  • 2月~4月頃 雪が解けたら、畑での作業がスタートします。いつ、どの畑で、何を栽培するのか?、その畑はどのような肥料の設計か?という、計画を踏まえて、慌ただしく肥料の散布、種まきなどが進んでいきます。

  • 5月~12月頃 露地での収穫を行っており、繁忙期となるこの期間。収穫・出荷を行いながら、次の季節にお届けするための土づくり、種まき、栽培管理を、並行して進めていきます。畑が豊かで、やることもスタッフも多く、農場が一番賑やかなタイミニグです。

  • 1月~3月頃 ハウスでの葉物野菜、12月までに収穫をした貯蔵用の根菜類などをメインに出荷をしています。並行して、翌シーズンの準備を着々と進めていきます。


🧑🏻‍🌾働いている皆さん

  • 繁忙期には25名ほど、冬場は15名ほどのスタッフの皆さんが働いています。

  • 大学で農業を学んできた方、野菜の販売やレストランなど食に携わってきていた方、管理栄養士の方、金融機関でビジネスパーソンとして働いてきた方、音楽や芸術などの分野に身を置いていた方、などなど…。

  • 様々なバックボーンを持つ皆さんが、のらくら農場さんの野菜に、組織に、カルチャーに共感して集っています。


※のらくら農場さんのHPもぜひご覧ください。



有機農業界の誰もが知るトップランナー

2年前、農業を続けていくことが益々難しくなっていくという課題感から開催をした「のらくら農場で ”農業をする” を学び合う ー共に学び、確実に一歩を踏み出すー」と題した農家さん向けのイベントには、定員を大きく上回る参加申し込みがあり、北は北海道、南は沖縄まで、有機農家・野菜農家に留まらない、多くの意欲的な農業経営に携わる皆さんが、のらくら農場さんに集まりました。(当日の様子は、以前のブログ「全国から集まった農家の皆さんと共に過ごした“農業に真剣に向き合い、未来を考え、学び合う”時間」もぜひご覧ください。)

そんな業界のトップランナーのらくら農場さんの様々な実績を、まずはご紹介させてください。


栄養価コンテスト入賞常連の、栄養価が高くえぐみの少ない美味しい野菜

科学的な根拠をもとに、緻密に野菜づくりを行うのらくら農場さん。その野菜の味に驚いた方も多いのではないかと思います。

全国から生産者が集まり、野菜の味と栄養価の評価を競い、栽培技術の交流、向上を目指すイベント「オーガニック・エコフェスタ」の栄養価コンテスト(現:身体に美味しい農産物コンテスト)では入賞の常連となり、客観的な数値でも、美味しさ・栄養価の高さの裏付けがされています。(コンスタントに圧倒的な実績を残してきた中、直近はコンテストへの参加を行っていません。) ※栽培理念や栄養価に関しては、ぜひのらくら農場さんのHPもご覧ください。


有機栽培・多品目栽培という形態においては異例の売上規模

2025年農林業センサスによると、全国の農業経営体数は83.6万、そのうち年間の販売金額が1億円以上の経営体は僅か1.1%に過ぎません。一般企業に勤めている方からすると、そもそもの金額規模が小さく見えるかもしれませんが、それだけ農業で儲ける土台が無いということではないかと思います。 そんな中のらくら農場さんは、規模拡大が難しい有機栽培・多品目栽培において、2億円弱の売上規模を誇ります。この数値だけを見ると、売上目標を立て、そこに向かって拡大をしてきたように見えるかもしれませんが、お話を伺うとそうではないのが面白いところ。美味しい野菜を作っていく中での繋がり、経営全体のポートフォリオ、長期的な農業や社会の変化、地域で農業を担う責任など、様々な視点から必然的に拡大してきたように感じています。

2025年農林業センサス「農産物販売金額規模別経営体数」より作図


起業家などが集うカンファレンスICCにおいて、フード&ドリンクアワード グランプリを受賞

産業を共に創る経営者・経営幹部のためのコミュニティ型カンファレンス ICCサミット。ICC FUKUOKA 2023ではフード&ドリンクアワードにてグランプリを受賞、FUKUOKA 2024に萩原さんが審査員として参加されるなど、農業の枠を超えて注目をされています。

※以下、ICC FUKUOKA 2023 フード&ドリンクアワード授賞式の様子もぜひご覧ください。



外形的な実績では表現しきれない、のらくら農場さん“らしさ”

数年前、私自身がスタッフとしてのらくら農場で働いていた時、代表の萩原さんから(私の解釈を含みますが)こんな言葉を聞いたことがあると記憶しています。

のらくら農場はどんな農場か?、のらくら農場を主語にして伝える言葉はあるにはあるものの、全体を表現するのが難しく片手落ち感が否めない。どちらかと言うと、関係を築いてくださっている皆さんによって、のらくら農場が形づくられているという感覚が強い。

とっても美味しい野菜、前述のような圧倒的な実績を持ちながら、このような感覚を持たれているのが、まさにのらくら農場さんらしさを表しているような気がしています。

これはのらくら農場さんの組織づくりの根底にも恐らく共通していて、代表の萩原さんが自身の思考を惜しみなく農場内で共有・相談し、自身は外でさらに思考を広げてくる。農場内では自律的な思考や行動が生まれ折り重なって、農場としての判断・行動となっていく。スタッフの皆さんそれぞれも、農場以外の場で得たものを時に持ち込んでみる。色々な人の思考が混ざり合いながらも、共通してぶれない、美味しい野菜を届けることに妥協しない姿勢が箍となっている。ある側面からしか表現できていないと思いますが、そんな組織ではないかと感じています。 ※のらくら農場さんの組織論については、ぜひ萩原さんの書籍『野菜も人も畑で育つ ーのらくら農場の「共創する」チーム経営ー』もお読みいただければと思います。

野菜を食べる中では感じ切れないのらくら農場さんを、ぜひ、来月開催のコーン期 夏の風物詩 ー野祭(やさい)ー を始めとしたのらくら農場さんで開催するイベントや、書籍などからも感じていただき、のらくら農場さん“らしさ”の一端を一緒に形成できたら幸いです。

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