全国の様々な災害リスクをまとめて確認できる「重ねるハザードマップ」のご紹介
- 秋山 智美
- 4月18日
- 読了時間: 5分
先週ご案内をさせていただいた“備え”としてのカブ主総会の開催にあたり、皆さんのご自宅周辺やアクセス経路周辺のハザードマップを確認しています。私自身、昔から引っ越しの際にはハザードマップを割と気にするタイプではあったのですが、今回ハザードマップを改めてまじまじと確認する中で、災害の発生そのものについては気にしていたものの、発災後についてはあまり考えていなかったという気づきがありました。
既にご覧になったことがある方もいらっしゃるかと思いますが、災害の種類ごとに数多くあり、管轄ごとに確認できる場所も分かれていることも多いハザードマップを、まとめて、重ねて、地域を跨いで確認できる、「重ねるハザードマップ」をご紹介させてください。
ご利用に当たっての注意点
以下、私自身が使ってみて、事前に把握しておいた方が良いと思った内容です。まずはこちらにお目通しいただいた上で、重ねるハザードマップを使ってみていただければと思います。
①最新かつ詳細な情報は各自治体等が作成するハザードマップを確認
各関係機関が作成したハザードマップを集約しているサイトのため、データの更新にタイムラグが発生したり、表記方法やメッシュのサイズが異なっているケースがあります。全体像を確認するためにご利用いただき、詳細は各自治体等が作成するハザードマプを適宜ご確認ください。
②火山に関する情報は別途確認が必要
全ての震災情報を網羅できているものではなく、このサイトでは確認できないもので私自身が気になったのは、火山噴火に関するハザードマップです。火山に関する情報は、東京都 富士山降灰特設サイトなど、各地域のものをご確認ください。
③表示されない場合は縮尺を変えて確認 見たい情報項目を選択すると、地図に当該情報が表示されるようになっているのですが、選択をしても一見何も表示されていないように見えることがあります。実際に当該の情報がその地域に無い場合に加え、選択をした項目が表示できる縮尺になっていない、というケースがあります。表示されない場合は、まずは少し縮尺を変えてみて、表示されるかどうかをご確認ください。 ※以下、東京駅周辺の液状化情報です。拡大した地図では何も表示されませんが、縮尺を小さくすると表示されました。
出典:ハザードマップポータルサイト内 重ねるハザードマップ「東京都 液状化危険度分布図」
サイトの操作方法
サイト内では大きく3階層に分かれて情報が格納されています。
①左上「災害別で選択」より確認する情報を選択。 ※選択中の情報は青い枠で囲われます。囲われた状態でもう一度クリックすると、選択が解除されます。
②下段から詳細の指標を選択。
③より詳細の情報は、「全ての情報から選択」より確認。
選択中の情報は青い枠で囲われます。囲われた状態でもう一度クリックすると、選択が解除されます。色々な情報を重ねて表示していくと、途中で良く分からなくなるケースがあるかもしれません。その際は「選択情報のリセット」をクリックすると、全ての選択が解除されます。
確認の手順
とても情報量が多いサイトなのですが、以下のような手順で確認いただくと良いかと思っています。
①身近なエリアの災害リスクを確認する
まずは様々な災害について、お住まいのエリア、勤務・通学をしているエリアなどのリスクを確認します。気になるものだけではなく、あまり気にしたことが無かったという情報も含めて、網羅的に見ておくと安心かと思います。
また、リスクが高そうな災害については、各自治体等のHPから最新情報をぜひ改めてご確認ください。
②避難場所の位置を確認する
それぞれの災害ごとに、指定緊急避難場所を表示することができます。想定される災害により場所が異なっていたり、そもそも避難をせずにご自宅等に留まった方が良いケースもあるかと思います。また、避難場所までの道のりにある危険な個所なども、確認が必要です。どんな時に、どんな動きを取ることが想定されるかを、ご確認いただければと思います。
③道路に関する情報を確認する 私自身がこれまであまり気にかけてきていなかったのが、この道路に関する情報です。災害直後から、避難・救助、物資供給等の応急活動のために、通行できる状態にする基幹的な道路として、緊急輸送道路が定められています。この道路からの距離は、災害後の救助や物資の到着、復旧までの時間に影響が大きいことが予想されます。それまでの凌ぎ方を、少しイメージして準備をしておくと良いかもしれません。
※緊急輸送道路の区分(国土交通省HP「緊急輸送道路」より)
■第1次緊急輸送道路ネットワーク:県庁所在地、地方中心都市及び重要港湾、空港等を連絡する道路
■第2次緊急輸送道路ネットワーク:第1次緊急輸送道路と市町村役場、主要な防災拠点(行政機関、公共機関、主要駅、港湾、ヘリポート、災害医療拠点、自衛隊等)を連絡する道路
■第3次緊急輸送道路ネットワーク:その他の道路
また、緊急輸送道路の中には、沿道に耐震性が不足している建築物が多く存在しているものもあり、通行できる状態になるまでの時間にも影響がありそうです。
もし、見たことが無いハザードマップがありそうな方は、ぜひまずは一度見てみていただければと思います。もしもに備えての準備や、何かあった場合に頭の片隅にあることで行動が変わる、そんなきっかけになれば幸いです。
