生ごみコンポストを始めました ~仕組みと具体的な方法~
- 秋山 智美
- 2025年5月17日
- 読了時間: 3分
前回のブログ「生ごみコンポストを始めました ~再開した背景~」では、以前やってみたものの挫折をした生ごみコンポストを、改めて始めた背景についてお伝えさせていただきました。
今回は、橋本力男さん(堆肥・育土研究所 所長)主催のコンポスト学校で学び、実践していることを中心に、簡単なコンポストの仕組みや実際に私がやっている方法をご紹介させてください。

コンポストとは
植物性や動物性の有機物を微生物の力で分解・発酵し、砂、ミネラル、水、空気などの無機物と組み合わせて作られた肥料や土壌改良材のことを、堆肥と言います。堆肥には植物性のもの(compost)と動物性のもの(manure)がありますが、最近はどちらも併せて“コンポスト”と呼ぶことが多く、堆肥と同義として使われます。
また、コンポストを作る容器(コンポスター)のこともコンポストと呼ぶこともあります。ここでは、堆肥を作る過程のものを“コンポスト”、出来上がったもの“堆肥”と使い分けて記載いたします。
生ごみで良質な堆肥をつくるために大切なこと
前述の通り堆肥は、有機物を微生物が分解・発酵することで作られます。ただし発酵(人間にとって有益な、有機物の微生物分解)と腐敗(人間にとって有害な、有機物の微生物分解)は紙一重で、特に生ごみのような腐りやすい材料で堆肥を作るには、まずはいかに「腐敗させない」か、がとても大切です。
また、プロの農家では意見が分かれるところではあるのですが、家庭菜園においてはしっかり分解・発酵が進み切り、畑に投入してから発酵や腐敗が進むということのない「完熟堆肥にする」ことも重要です。このように作られたものは、適切に発酵が進むことによる発酵熱により病害虫も死滅しているため、家庭菜園での病害虫の発生が抑えられます。
家庭で作る生ごみコンポストは一度に作る量が少ないこと(一度に作る量が少ないほど、例えば腐敗菌が発生した時に全体に広がりやすいなど、安定した堆肥づくりは難しくなります)、作る環境が限られていることを踏まえると、前述の二点「腐敗させない」「完熟堆肥にする」を同時に実現する難易度はかなり高いと思っています。
私が実践している具体的な方法
様々な生ごみコンポストがあり、その殆どが1つの工程で生ごみを堆肥化していくものです。ただ、生ごみを「腐敗させない」「完熟堆肥にする」を家庭の生ごみコンポストで同時に実現するのは難しく、どうしても腐敗してしまったり、完熟しきらずに、病害虫の発生しやすい堆肥になりやすくなってしまいます。
そのため、私が実践しているのは、以下の2段階に分けて堆肥にしていく方法です。
生ごみを腐らせずに、発酵しやすい状態にして保管する
もみ殻、落ち葉、米糠、粘土質の土を発酵させたもの(床材)を、ケースに敷いておきます。ケースは太陽光で温度が上がる設計になっています。
日々やることは、水を切った生ごみをこの中に入れ、予備の床材を上から軽く振りかけるだけです。
一定量になった生ごみを分解・発酵し、完熟堆肥にする
一定量になったら、米糠、粘土質の土、水を加えて発酵させます。
水分、空気の調整を時々行い、60℃以上の状態が20~30日継続すれば、しっかり発酵が進み完熟堆肥となります。
2つの工程に分かれるため一見面倒なように感じるかもしれないのですが、日々ほとんど何も気にせず生ごみを投入するだけなので、今のところストレスなく、気持ちよく続けられています。2つ目の工程はまだこれからのため、引き続き継続をしていきながら、様子をお届けしていければと考えています。
生ごみの保管に利用している「床材(とこざい)」は、ないとう農園の内藤さんも仲間の皆さんと作られています。もし、生ごみコンポストにご興味をお持ちいただける方がいらっしゃいましたら、ぜひお声かけください。










