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生ごみコンポストを始めました ~再開した背景~

  • 執筆者の写真: 秋山 智美
    秋山 智美
  • 2025年5月10日
  • 読了時間: 4分

更新日:2025年5月11日

以前のブログ「生ごみの可能性について考える」でも少し触れさせていただいた、生ごみコンポスト。過去に何度か試しては続かず…、という経験があったのですが、昨年1年間を通じて堆肥について学び、改めて生ごみコンポストを始めました。皆さんの中でも既に実践されている方、やってみたけど続かなかった方、興味はあるもののなかなか手を出せないと考えられている方もいらっしゃるかもしれません。

今回は、一度は挫折をした生ごみコンポストを改めて始めた背景について、お伝えさせてください。

過去に生ごみコンポストを継続できなかった理由

家庭ごみの中でも重量比で40%程度を占めると言われる生ごみ。さらにその80%は水分と考えると、家庭ごみの30%以上が水分ということになります。普段生活をしている中でも分量が多く、腐ったり虫が来ないように気を付ける必要がある生ごみを、捨てずに気持ちよく処理したいと思い、数年前に生ごみコンポストを始めてみたことがありました。

最初のうちは、生ごみが出ないという気持ち良さを感じてしばらく続けていたのですが、以下のような理由で途中から徐々に使わなくなっていってしまいました…。

  • 容量不足 台所に気軽におけるコンパクトなものを使ってみたのですが、自家用で取り除く箇所が多めの野菜を使ったり、皮の厚い果物を食べた時などに処理をし切れない、入りきらないというケースが発生していました。入れすぎた分の分解が進むまで投入を止めて生ごみとして処理をしたり、入れられる分量が分かってきてからはコンポストに入れるものと生ごみとして処理をするものに分けていましたが、徐々に億劫になっていきました。

  • 悪臭・虫の発生 可能性として認識はしていたものの、分解が上手く進まなかったタイミングで、悪臭や虫が発生してしまいました。屋外ではなく台所に置いていたこともあり、あまり使いたくないものになっていきました。

  • 堆肥の出口が無かった 当時は自宅で植物を育てておらず、育てられる気もしていなかったこともあり、前述のような負荷やストレスがある中で、何とか工夫をして堆肥を作ろうというモチベーションには繋がりませんでした。


改めて普段の生活に組み込むには、負荷の軽減と、出口が無いと難しいということを痛感した経験でした。


改めて生ごみコンポストを始めたいと考えた背景

挫折を経験した生ごみコンポストですが、農業に関わるようになり、以下のような光景や情報を日常的に目にするようになったことで、改めてちゃんと続けられる形でやりたいという思いが出てくるようになりました。


  • 畑に還っていく残渣 写真は、傷みなどにより出荷が難しかった野菜が、畑に戻されている様子です。もったいない…、と思われるかもしれませんが、この後粉砕をし、土の中で微生物が分解を進め、また次に栽培する野菜の養分となっていきます。


  • 肥料を輸入に依存している現状 畑で作物ができるとその分の栄養が取り出されるため、基本的にはその分の栄養を畑に戻していく必要がありますが、現在その多くを化学肥料で補っています。化学肥料の原料はほぼ100%輸入に頼っており、2021年秋以降の中国による肥料原料の輸出検査厳格化や、ロシアのウクライナ侵攻の影響で肥料原料の輸入が停滞したことを受けて、今後は輸入に頼り切らない形の構築が必要になっています。政府としても2050年までに輸入原料等を原材料とした化学肥料の使用量を30%低減することを目標に掲げています。

    農林水産省「肥料をめぐる情勢」より抜粋 令和4年7月~令和5年6月の肥料原料輸入状況
    農林水産省「肥料をめぐる情勢」より抜粋 令和4年7月~令和5年6月の肥料原料輸入状況

  • 焼却処分されている生ごみ 化学肥料を輸入に依存している一方で、養分を含む生ごみの多くが日本では焼却され、最終処分場に埋め立てられています。更にその最終処分場が満杯になるのも時間の問題(2022年度末時点で23.4年)と言われています。

  • 土壌の劣化から感じる土の貴重さ 身の回りに当たり前にある土ですが、1㎝の厚みの土ができるのに、日本では100年、世界では早くても1000年もの時間がかかると言われています。そんな、とても長い時間をかけてできてきた土ですが、国連食糧農業機関(FAO)によると、地球上の土壌の33%以上がすでに劣化しており、2050年までに90%以上の土壌が劣化する可能性があると言われています。


ただし、改めて生ごみコンポストを再開するに当たっては、以下が必要だと思い、まずはコンポストについてきちんと学んだ上で、会社員時代の私でも続けられる形を考えていきたいと思うようになりました。

  • 出来るだけシンプルで手間がかからない方法で行うこと

  • 野菜づくりに使える品質の堆肥になること

  • 何かあった時に対処できるようメカニズムを把握すること


こんな背景で、1年間の学びに行く期間を経て改めてやり始めた生ごみコンポスト。まだ実践し始めた段階ではありますが、次回、簡単なメカニズムや具体的な方法をご紹介させてください。

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