
相談しながら野菜を育てる。
ベランダのプランターで種をまいたり、日々の小さな変化を観察したり、育てた野菜を食卓で味わったり、時には枯れてしまったり。かてい農園では、相談しながら、そのすべての過程を楽しんでいただきたいと考えています。
かてい農園とは
ご家庭のプランターや庭などで、野菜を育て続ける過程を楽しみながら学ぶ農園です。収穫を楽しむことはもちろん、様子を観察しながら野菜が育つ環境を整え、育った野菜を食べる日々を通じて、さまざまな体験を積み重ねていきます。
お子さまの習いごととして、忙しい日々の中でのひと時の豊かな活動としてなど、皆さんそれぞれに合ったかてい農園を楽しんでいただければと思います。オンラインでの種まき会やチャットサポートなど、1人で悩まずに続けられる仕組みもご用意しています。
大切にしていること
家庭で育て、食べる
70年ほど前、私たちの親世代が生まれた頃には、まだまだ多くの人が農林業に携わり、野菜は自分の家で育てたものを中心に食べていました。畑を耕すためや牛乳を飲むために牛を飼い、卵を産まなくなった鶏は家で捌いて食べる。親世代から聞く幼い頃の暮らしを思い浮かべると、あらためて変化のスピードと大きさを感じます。
この変化は、これからさらに進んでいくのだと思います。体の状態に合わせて、必要な栄養素を補うサプリを摂ることが当たり前になり、合理的な選択の多くをAIが、物理的な活動の多くを機械が、担うようになるかもしれません。そんな時代だからこそ、五感をフルに使う“食”という体験が、人としての豊かさを実感し続けるための、ひとつの軸になっていくのではないかと考えています。
昔の暮らしに戻る必要はありませんし、戻ることもできません。けれど、ベランダのプランターや庭の小さな一角で野菜を育て、食卓で味わい、生ごみは堆肥にして、また土に還す。そんな、今の時代だからこその「家庭で育て、食べる」の取り入れ方を、かてい農園で一緒につくっていきたいと考えています。
過程を楽しみ、学ぶ
スーパーに行けばすぐに手に入る野菜も、種から育てていくとなると、食べられるのは数ヶ月先。時間をかけて育てても、その途中で枯れてしまったり、虫や鳥に食べられてしまったり、思うように育たないこともあるかもしれません。それでも今は、うまく育たなかったことが、明日食べるものがないことに直結するわけではありません。だからこそ、その過程を楽しみながら学んでいくことができると思っています。
そして、一度育てて終わりではなく、育てた野菜から種を採り、また翌年に蒔いてみる。そうして小さな循環をつくりながら、体験を積み重ね続けていきたいと考えています。
かてい農園の様子
楽しみ方は、ご家庭ごとにさまざまです。かてい農園を始めたこどもたちやご家族のそれぞれの様子の断片を、ご紹介させてください。
👍🏻うまくいかなかった理由に気づき、今年はリベンジ
昨年はなぜかうまく育たなかったオクラ。チャットサポートで栽培の相談をする中で、日当たりが悪かったことに気づき、リベンジした今年はしっかりと収穫ができたという、うれしいご報告が届きました。
🔍成長具合の違いの原因を検証
きょうだいが同じタイミングで育て始め、プランターを隣に置いていたほうれん草でしたが、徐々に成長具合に差が。日当たり、風の当たり方など、2つのプランターの栽培環境にどんな違いがあったのか?の検証が、自然と始まっていきました。
😋季節による成長や味の違いを実感
同じ野菜を別の季節に育ててみると、頭では分かっていたものの、成長の仕方も、味も全然違うことを目の当たりに。葉や茎をぐっと成長させるタイミングから、花を咲かせて種をつける、子孫を残すための成長への切り替わりなど、毎日観ているからこそ気づくことがたくさんあるようです。
🤝お友達とのお裾分けの約束
学校のお友達に「今、イチゴを育ててるんだ」と、かてい農園のことを伝える中で、できたらお裾分けをするね、と約束をしてきたとのこと。お友達にお裾分けができるようにと、大切に育てている様子が伝わってきます。
🫑他の野菜も育ててみたい
こども野菜研究会の中で、みんなと一緒に野菜を育て始めたことがきっかけで、もっといろいろな野菜を育ててみたい!という気持ちが芽生えた子。ご家族に頼んで種を買ってもらい、かぼちゃ、ズッキーニ、とうもろこし、ピーマン、人参と、さまざまな野菜の栽培にチャレンジし始めました。
🪴バルコニーに自然と広がっていく野菜のプランター
最初は、プランターや土の準備、こどもが忘れてしまった時の水やりなど、お子さまのサポートとして関わっていたご家族。一緒に育てる中で、ご家庭で野菜を育て続ける大切さを実感され、今ではじゃがいも、ラディッシュ、人参など、バルコニーで栽培する野菜がどんどん増えています。
オンライン種まき会
その季節に合った野菜を選んで、みんなで一緒に種まきや植え付けをする、オンラインの会です。これまでに、脇芽を残して収穫すれば何度も楽しめる春菊や、育てやすいラディッシュの種まき、「自宅で育てられるんだ!?」という驚きの声も多い、じゃがいもの植え付けなど、さまざまな野菜で開催をしてきました。
種まきは、あくまでスタート。その後も収穫や次の種まきまで、様子を伺いながら継続的に伴走します。自宅で野菜を育ててみたいけれど、なかなかきっかけがなかった方、一度挑戦してみたものの続かなかった方にも、はじめの一歩としてご参加いただけたらと思います。
開催の概要
💻開催形態
オンライン(zoom)で開催しています。
カメラやマイクはオフのままでも、ご参加いただけます。
🪴ご準備いただくもの
種、プランター、土、じょうろ、肥料など、野菜により異なるため、開催ごとにご案内しています。
ご自宅のベランダやお庭のサイズや向きなどを踏まえてのご相談も、お受けしています。
チャットサポート
「この季節、何を育てたらいいんだろう」「うちのベランダで育てられるかな」。野菜づくりの相談は、種をまく前から始まります。季節や、プランターを置く場所の環境、好きな野菜などを伺いながら、いつ、どこで、何を育てるかを一緒に考え、ご提案します。
育て始めてからも、「虫がついてしまった」「葉の色が良くない気がする」「そろそろ収穫していいのかな」など、迷った時はチャットで気軽にご相談ください。必要に応じて協力農家さんにも教えていただきながら、栽培の仕組みも含めて、分かりやすい言葉でお伝えします。
野菜の栽培を始めてみたものの、うまく育てられず諦めてしまった…。そんな経験がある方にこそ、ぜひ一緒に相談をしながら育てるという形を、試してみていただけたらと思います。
サポートの概要
🗨️相談方法
加入者さま専用のLINEでご相談いただけます。
必要に応じて、写真や動画を添付いただくことで、より詳細を確認しながらのサポートが可能です。
翌日中を目安にお返事を差し上げます。
🔢相談できる回数
特に制限はありません。こんなこと聞いてもいいのかな?と思うようなことも、いつでもお気軽にご連絡ください。
はじめるにあたって
まずは、プランターを置く場所と準備するもの、育てていく流れを抜粋してご紹介します。
かてい農園を始める加入者さまには、より詳しい「栽培の基本」もお届けしています。分からないことがあれば、いつでもチャットでご相談ください。
プランターを置く場所・置き方
日当たり、温度、風通しを確認して、育てる野菜に合わせてプランターを置きます。

準備するもの
栽培をする野菜や季節などにより多少異なりますが、概ね共通するものをご紹介します。
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種
種を採って育てても、親と似た性質の野菜ができやすい「固定種」がおすすめです。育てた野菜から種を採り、また蒔くことを繰り返すうちに、好みの味やご自宅の環境で育ちやすい、自分だけの種になっていきます。※種採りをしにくい野菜もあります。 -
プランター
小さなプランターは、水分や養分、温度などの環境が変わりやすく、育てるのが難しくなります。置くスペースに余裕があれば、大きめのものがおすすめです。鉢底石を敷くと、水はけ、通気性が良くなることに加え、土の流出が抑えられます。 -
培養土
「野菜用の培養土」と表示されているものが、そのまま使えて便利です。繰り返し使ううちに、土の性質は少しずつ変わっていくため、時々腐葉土などを足しながら、土も一緒に育てていくのがおすすめです。 -
肥料
野菜や利用する培養土によっては不要ですが、実を食べる野菜は多くの栄養が必要なため、成長の様子に合わせてお使いください。購入される場合は、「果菜類用」もしくは「野菜用」の肥料が汎用的に使いやすいです。また大きく分けると、化成肥料と有機肥料があり肥料成分が効くスピードと必要量に違いがあります。最近は、両方を含む混合タイプのものも多くなっています。有機肥料、もしくは混合タイプのものが使いやすいかと思います。 -
じょうろ
種や芽が流されないよう、また土の養分が流出しないよう、土の跳ね返りが葉につかないよう、優しく水をかけるのに使います。種が小さく浅く蒔く場合は、霧吹もおすすめです。 -
すのこ
コンクリートの上にプランターを置く場合は、高温を防ぎ、風通しを良くするために、ぜひご準備ください。 -
その他
手袋、小型のシャベル、はさみ、温度計も、あると便利です。また不織布を使うと、寒い時期の栽培も可能になります。
栽培の流れ
どの野菜も、大まかに、種から芽が出て、葉・茎・根が育ち、やがて花・実・種をつける、という成長サイクルをたどります。育てている野菜が今どの段階にいるのか、どの段階でどこを食べているのかを意識してみると、毎日の観察がぐっと面白くなるのではないかと思います。

具体的には野菜ごとに栽培方法の確認が必要ですが、どの野菜でも概ね共通している流れとして、ご覧いただければと思います。
🌱種まき
種には、光を好むものと嫌うものがあり、それによってまく深さが変わります。
💧水やり
基本は、土の表面が乾いてから。夏の日中や、冬の夕方の水やりは避けるのがおすすめです。
✂️間引き
元気な芽を残して、混み合ったところを抜いていきます。
🪢整枝・誘引
実を食べる野菜では、芽を切ったり、茎を支柱に固定したりして、限られたスペースでも育てやすくします。
🧺収穫
葉を食べる野菜は夕方、実を食べる野菜は朝に収穫すると、よりおいしくいただけます。
🫘種採り
実を食べる野菜は、種採りにおすすめ。育てた野菜から、次の種へとつないでいきます。


















