“ちゃんと”伝える
保けん野菜は、様々な角度から、様々な時間軸で、様々な方法を通じて、“ちゃんと”伝えるということを大切にしています。
「食べる」「遊ぶ」「知る」「学ぶ」「育てる」など、多様な形で野菜を、農業を、食を伝える形を作り、皆さんにお届けしていきたいと考えています。
“ちゃんと”伝え、“ちゃんと”ご理解いただき、“ちゃんと”した関係構築をしていけるよう、ご加入は紹介制とさせていただいています。
食べる
その季節の畑がギュっと詰まった野菜セットを、協力農家さんからの直送でお届けします。いつもの野菜を購入する、メニューに合わせて野菜を購入するのではなく、季節により移り行く野菜に合わせた食卓を、お楽しみいただければと思います。
また、1年間を通して“ちょうどこの○日間が一番美味しい!”というタイミングを狙って一つの野菜を目がけて畑に出向き、今ここでしか味わえない野菜との出会いを楽しむ“カブ主総会”や“コーン期臨時総会”など、日常とは少し離れて野菜を味わう場にも、ご参加いただけます。
<野菜セット>
協力農家さんそれぞれのこだわりが詰まった旬の野菜を、セットにしてお届けします。基本的にセットの内容はお任せで、季節により内容が移り変わります。いつもの野菜を購入する、メニューに合わせて野菜を購入するのではなく、季節により移り行く野菜に合わせた食卓を、お楽しみいただければと思います。
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野菜のボリューム
ご利用いただいている方が一番多いMサイズに加え、少なめのSサイズ、多めのLサイズと、3つのサイズからお選びいただけます。
Sサイズ
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6~8品程度
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1名様向け

Mサイズ
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9~12品程度
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2~4名様向け

Lサイズ
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10~14品程度
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4~6様向け

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野菜の内容
内容は季節により、お届けいただく農家さんによりバラエティに富んだ野菜をお届けします。以下は各季節ごとのMサイズの野菜セットの一例です。普段は手に取らない野菜や初めて見る野菜もあるかと思いますが、野菜の説明やレシピ、保存方法をお届けしますのでご安心ください。
🌸春
スティックセニョール、小松菜、ルッコラ、ラディッシュ、葉ねぎ、サニーレタス、あやめ雪かぶ、生にんにく、春キャベツ、大根、紅はるかさつまいも
🌴夏
グリーンケール、丸さやいんげん、ピーマン、ミディトマト、ズッキーニ、なす、人参、坊ちゃんかぼちゃ、玉ねぎ、じゃがいも
🍂秋
生落花生、新しょうが、ツルムラサキ、水菜、春菊、丸おくら、ラディッシュ、白ゴーヤ、米ナス、バターナッツかぼちゃ、ノーザンルビーじゃがいも
⛄冬
広茎水菜、ほうれん草、小松菜、かぶ、ミニ大根、紅くるり大根、人参、長芋、ごぼう、栗ポテト、玉ねぎ、赤かぶの漬物
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野菜セットの特徴
実際に日常の暮らしに野菜セットを取り入れていただいている皆さんから伺う声を中心に、お届けする野菜セットそのものや、それを起点にした暮らしについてご紹介させてください。
※協力農家さんの基準はこ ちらをご覧ください。
⏱️時短・長持ち
野菜セットのお届けをし始めていただく声として多いのが、「時短」「長持ち」という驚きの声です。「野菜そのものが美味しく、簡単な調理、シンプルな味付けで十分なので、結果的に時短になる」「野菜の持ちが良く、うっかり使うのが遅くなって傷んでしまう…、ということが減った」など。美味しい野菜が実は便利、ということを実感いただけるのではないかと思います。
🍃旬を楽しむ
お届けする野菜はほとんど、露地と言われる屋外の畑で育てています。そのため、季節により届く野菜が移ろい、同じ野菜でも味わいが変化します。また、お届けできるのが1年のうち数週間だけ、という野菜も。好きな野菜の季節が終わる時には寂しさを感じる一方で、翌年を心待ちにしたり、待ちに待ったからこその美味しさを味わえます。ぜひ野菜を通じて季節を感じ、食卓で旬を楽しんでいただければと思います。
🌶️新たな野菜との出会い
前述の季節ごとの野菜セット内容例を見て、聞いたことが無い、聞いたことはあるけど食べたことは無い、そんな野菜がある方もいらっしゃるかと思います。野菜の説明やレシピも参考にしていただきながら、新たな出会いを楽しんでいただければと思います。野菜セットを食べていただいているご家庭のお子さまから聞いた「好きな野菜はスティックセニョール!」「あ~、またバナナウリが食べたい」「お味噌汁に入っているのは寒ちぢみほうれん草?」こんな言葉から、お子さまも一緒に楽しんでいただけるのではないかと思っています。
📦野菜を選ばない暮らし
普段、作りたいメニューを起点に野菜を購入したり、その結果ルーティーンのようにいつも同じ野菜を購入している、という方もいらっしゃるかもしれません。野菜セットは畑の旬をギュッと詰め込んだ、農家さんからの「今はこれを食べて欲しい」という野菜です。それを受け取り、どうやってこの野菜を美味しく無理なく無駄なく食べるか?という問いに、ある種ゲーム感覚で新たな発見をしながら、楽しんでいただいています。
<イベント>
また、1年間を通して“ちょうどこの○日間が一番美味しい!”というタイミングを狙って畑に出向き、今ここでしか味わえない野菜との出会いを楽しむ“カブ主総会”や“コーン期夏祭り”、四季ごとに開催する野菜セットをフル活用した複数の料理を一緒に作るオンライン“まかないキッチン”などにも、ご参加いただけます。
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定時カブ主総会
きっかけは、のらくら農場(長野県佐久穂町)代表の萩原さんから伺った「野菜には、1年間を通して“ちょうどこの○日間 がめちゃめちゃ美味しい!”というタイミングがあるんです。」という言葉。この究極の野菜を、どう“ちゃんと”伝えるか?という問いから生まれたイベントです。
生産に合わせて生活をしていた時代から、生活に合わせて生産をして貰えるようになった現代。そんな時代だからこそ、生活者ができうる“極限の野菜との出会い方”を追求することが大切なのではないかと考え、カブに合わせて、カブの美味しい時期に、カブの生産現場に訪れます。参加された方から、 「やっぱり収穫してその場で食べたカブは別格でした。あの味は、あの場でしか味わえない、カブ主総会に参加した最大の特典です! 」という言葉をいただく会となりました。
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コーン期臨時総会
カブに続き、今ここでしか味わえない野菜を求めて開催をしたのは、とある加入者さまが命名して下さった“コーン期臨時総会”。野菜の中でも収穫できる時期がとても短く、収穫からの時間経過による味の変化も大きいとうもろこしの畑に出向き、今ここでしか味わえないとうもろこしに出会います。
とうもろこしを味わうだけでなく、残った芯や皮を使ってユニコーンの製作をした他、のらくら農場(長野県佐久穂町)代表の萩原さんから、とうもろこしの生産に関する切実な状況と思いもお伺いすることができました。「とうもろこしは一般的に流通している価格で販売をしてしまうと赤字となってしまう作物。一方で、毎年とうもろこしを心待ちにしてくださっているお客さまも多いため、基本的に個人のお客さまへの野菜セットでのお届けのために栽培をしている。」とのこと。とうもろこし単体で考えたら成り立たない中、“喜んでいただくため”という思いで作ってくださっているとうもろこしと考えると、一段と味わい深く感じます。
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オンラインまかないキッチン
その季節の畑がギュっと詰まった野菜セット。生活に馴染んでくると、季節によって移り行く野菜に合わせた食卓を、お楽しみいただけるのではないかと考えています。ただ、もしかしたら最初はちょっとハードルが高いかもしれません。
四季ごとに開催するオンラインの“まかないキッチン”では、その季節にお届けする野菜セットをフル活用して、複数の料理を一緒に作ります。当日の食事としてだけでなく、少し多めに作って作り置きにするなど、ご自身のライフスタイルに応じてご参加いただければと思います。当日のご参加が難しい方向けに、一定期間アーカイブでもご覧いただけます。
遊ぶ
この場所、この季節だけの旬の野菜を使って、今、この瞬間の感覚を研ぎ澄ませ、この時に集まったみんなで作って食べる“しゅん懐石”、野菜で作ったお茶や和菓子を食べながら茶室でゆったりとした時間を楽しむ“野菜茶会”など、野菜を食べるに留まらない、遊び心を大切にした、遊びを通じた学びを意識した独自のイベントをご用意しています。
また、加入者の皆さん にシェアいただいた、お子さまと一緒に野菜を楽しむ“子ども料理”など、ご自宅で野菜を楽しんでいただくヒントもお届けしています。
<イベント>
真っすぐ美味しい野菜を味わう場だけではなく、何もなければ交わることの無い分野のものと掛け合わせることで新たな発見や感覚を味わう、そんな場を皆さんに体験いただきたいと考えています。
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しゅん懐石
“しゅん懐石”には、決まったメニューがありません。この時に集まった参加者が、畑を歩き回りながら今の季節に美味しい野菜を収穫し、畑や収穫した野菜と向き合うこの瞬間の感覚を研ぎ澄ませて得たインスピレーションをもとに、皆で話し合いながら当日のお品書きを作り上げていきます。そのため二度と同じ料理には出会えない、この日、この場所、このメンバーだからこその“しゅん懐石”となります。
そしてもう一つ、今ここでしか出会えないものがあります。それは、調理の前に体験する、“移動できる陶芸窯”を使った陶器の焼き直し。この窯は世界的コンペティション「LEXUS DESIGN AWARD」にてファイナリストに選ばれたもので、一緒に焼く炭や木材、焼く場所などにより焼き上がりが異なり、使われなくなった陶器をを唯一無二の作品へ生まれ変わらせます。1350℃もの高温になる窯に燃料を送り込み続けること数時間、陶芸家でさえも焼き上がりを事前に想像することができない陶器と出会うことになります。そしてこの窯焼きの副産物である高温の炭を使って、冒頭の“しゅん懐石”の調理をしていきます。
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野菜茶会
保けん野菜に加入いただいている皆さんへの感謝の場として開催した野菜茶会。茶室という日常とは少し離れた特別な、自然を感じることができる、気持ちの良い空間で、普段茶室では出会うことの無い野菜を使った飲み物とお菓子を味わいながら、ゆったりとした時間を過ごします。初めての開催となった会では、以下のメニューで皆さんをお迎えしました。-
ケール茶、ケールラテ
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牡丹餅(ながいも餡、さつまいも餡)
- 蕨餅(ケールきな粉)
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参加してくれた子どもたちが他の参加者のおもてなしをしたり、初めて顔を合わせる加入者さま同士の会話が生まれたり、実は有名ホテルが提供するお茶にケールが入っているという情報を伺ったりと、余白のある会ならではの時間を過ごし、最後は野菜の種のお裾分けを行いました。
この種は、昨年ないとう農園さん(埼玉県伊奈町)から届けていただいた野菜セットに入っていた“バナナウリ”という野菜です。子どもたちがとっても美味しそうに、喜んで食べる様子を見て、自分たちで育ててみようと、種を採っておいたもので、既に“かてい農園”で育てて始めている加入者さまもいらっしゃいます。
<子ども料理>
加入者の皆さんの中にはお子さまがいらっしゃる方も多く、ご自宅でお子さまと一緒に野菜を楽しまれる様子をを教えていただくことがあります。そんな様子を、皆さんにもお届けしています。アイディア満載の盛り付け、包丁を使い始める前の型抜きでのカット、ちょっと苦手なお酢も一緒に作ってみることで食べられるように…、など。皆さんの暮らしのちょっとしたヒントになる事例があるかもしれません。
知る
週に一度、食や農業に関するブログをお届けしています。簡単には答えが出ない課題もありますがまずは現状を知る、普段は野菜を通じて認識している農家さんのリアルな様子を知る、など、未来を考えたり、日々の食卓が豊かになるきっかけとなるような情報をお届けできればと考えています。
また、農家さんから直接届くメッセージや、農家さんを訪れる“ノウ地巡礼”などのイベントを通じて、普段食べている野菜を、作っている人や想い、課題など、様々な側面から知っていただけます。
<ブログ>
ニュースでも目にすることの多くなった野菜の生産コスト上昇や気候変動などの農家さんの抱える課題、日常生活との繋がりが見えにくい法律改正や制度変更などの情報、今の農家さんの様子など、様々な観点から食や農業に関する情報をお届けしています。
今すぐ日々の生活に役立つ、という訳ではない情報も多いかと思いますが、未来を考えたり、日常の食卓が少し豊かになったり、そんなきっかけとなる情報になればと考えています。
※こちらからブログの一覧をご覧いただけます。本文には加入者さま限定のパスワードが設定されておりますが、どのようなテーマの情報をお届けしているかをご確認いただけます。
<イベント>
同じ野菜でも、品種や季節、育てた土地、育てた方、育てた人などにより、異なる味わいを持っています。野菜そのものや育てている農家さんをより深く知ることで、きっとその味わいや、これからの野菜との向き合い方も変わってくるのではないかと考えています。
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ノウ地巡礼
「ノウ(農)地とノウ(脳)内を巡る」場として 開催したイベントです。そもそも朝が早い農業ですが、農作業を始める前の早朝の時間を使って小説を書き上げ、“内藤農園”というペンネームで第12回小島信夫文学賞を受賞されたという、保けん野菜の協力農家さんであるないとう農園の内藤さん。受賞作品を読ませていただく中で、小説が生まれたノウ(農)地であるないとう農園さんを、そして生みの親である内藤さんのノウ(脳)内を巡る、そんな時間を普段ないとう農園さんの野菜を食べている皆さんと共にしたいと思い、開催いたしました。
小説を通じて、内藤さんご自身を通じて、ないとう農園さんの畑を通じて、そこから収穫される野菜を通じて、一緒に時間を共にした皆さんを通じて、様々な側面から野菜を農家さんを知る、そんな時間を過ごします。
<動画メッセージ>
農家さんが撮影して下さった畑の様子などを、動画メッセージとして不定期でお届けしています。普段は野菜セットとして、きれいに袋詰めをされた状態の野菜をお届けしていますが、畑での野菜の様子や収穫や栽培の方法など、普段はなかなか触れることのできないものをご覧いただけるのではないかと思っています。
自分でズッキーニを育て始めたお子さまが、この動画で農家さんに教えてもらった“受粉”の仕方を参考に栽培をしたり、ニンニクの芽を収穫する様子に“気持ちよさそう!”と思われた加入者さまが、ご両親の育てられているニンニク畑に行き、ニンニクの芽を探し、収穫をしてみたり、そんなきっかけが生まれているメッセージです📹
※こちらから動画メッセージの一覧をご覧いただけます。動画の閲覧には加入者さま限定のパスワードが設定されておりますが、どのような動画をお届けしているかをご確認いただけます。
学ぶ
子どもたちと一緒に、野菜を切り口に様々なことを楽しみながら学ぶオンラインの習いごと“野菜研究会”を開催しています。離れて暮らすおじいちゃん、おばあちゃん(加入者に限ります)にも、授業参観として見学いただけます。
また、アレルギーや病気に対応した食事など、加入者の皆さんの悩みに一緒に向き合い学び、その内容を皆さんに展 開しています。
<野菜研究会>
住んでいる地域も学年も異なる子どもたちが、野菜を起点に興味関心を広げ楽しみながら学ぶ場です。決まったプログラムをクリアしていくのではなく、お届けした野菜、季節や年中行事、子どもたちのエピソードなどをもとに、開催しています。
子どもたちの発案で新しい野菜のゲームが始まり、そのルールを少しづつみんなが納得する形に子どもたち主体でアップデートをしていくクラス、大好物の納豆についての研究会にしたい!という提案を「納豆は大豆からできているから、野菜研究会でやれるよね?」と、自ら野菜と結びつけて提案をするクラス、カードゲーム好きが多く、オリジナリティ溢れる野菜カードを作ってみるクラスなど、野菜研究会の様子も多様です。
子どもたちの発想や成長、まっすぐな興味関心や優しさに大人が学ぶことも多く、夕食を作りながら見守って下さるご家族や遠隔で授業参観をされているおじいちゃん、おばあちゃんから、感心、驚きの声をいただきます。
育てる
野菜を育てて食べる、種を採りまた育てる、食べた野菜の残渣から土を作る、そんな体験を積み重ねていきます。
始めるためのキットのお届けから始まり、オンラインでの種まき会、栽培のチャットサポート、それぞれのご家庭で採った種の交換会の場などをご用意しています。1人で始めるのはちょっと不安、以前やってみたけど続かなかった…、 という方にも、楽しんで続けていただけたらと考えています。
<かてい農園>
プランターや庭などご家庭の小さな農園で、野菜を育て続ける過程を楽しみながら学ぶ農園です。収穫を楽しむことはもちろん、様子を観察しながら野菜が育つ環境を整え、育った野菜を食べる日々を通じて、様々な体験を積み重ねていきます。
その中で大切にしたいのは、できるだけ生産~消費~分解が分断されずに繋がり、そしてまた生産~商品~分解と循環していくこと。シーズンごとに種を買うのではなく、育てた野菜から種を採りまた翌年に蒔いたり、毎回土や肥料を買うのではなく、普段の生活から出る生ごみから堆肥を作ったり。そんなことにも、少しづつ挑戦していきたいと思っています。
資本主義社会において、産業としての農業生産の中ではなかなか難しいこの循環を、かてい農園から皆さんと一緒に実現していきたいと考えています。お子さまの習い事として、忙しい日々の中でのひと時の豊かな活動としてなど、皆さんそれぞれに合ったかてい農園を楽しんでいただければと思います。
ー 家庭で育て、食べる ー
社会の変化の伴い食の生産に関わる人や機会が減り、日本において農林業に従事する方の割合は2020年時点で2.6%。私の両親世代が生まれた70年ほど前には約半数が農林業に従事していたこと、野菜は自家用で育てたものを中心に食べ、耕耘や牛乳を飲むために牛を飼い、卵を産まなくなった鶏は自宅で屠殺をして食べていたという、親世代から聞く幼い頃の生活を考えると、改めて変化のスピード、大きさを感じます。
そしてこの変化は、これから更に加速していくと思います。常時モニタリングしている体の状態から、必要な栄養素を接種するためのサプリが出てくる、そんなことも当たり前になるかもしれません。合理的な行動、選択はAI・機械が担っていくこれからの時代、“食”という五感をフル活用できる体験が、人間としての豊かさを実感し続ける一つの軸になっていくのではないかと思っています。
昔の生活には戻る必要はないですし戻れないですが、今の時代だからこその「家庭で育て、食べる」の取り入れ方を、かてい農園で一緒につくっていきたいと考えています。
ー 過程を楽しみ、学ぶ ー
スーパーに行けばすぐに手に入る野菜も、種から育てていくとなると食べられるのは数ヶ月先。時間をかけて育てたとしても、育てる過程で枯れてしまったり、虫や鳥に食べられてしまったり、思うように育たないこともあるかもしれません。それでも今は、上手く育たなかったことが明日食べるものが無い、ということには直結しないからこそ、その過程を楽しみながら学んでいくことができると思っています。
また、一度育てて終わりではなく、種を採ったり、堆肥を作ったりしながら、少しづつ小さな循環をつくり、体験を積み重ね続けていきたいと考えています。
楽しみや学びは人それぞれに多様ですが、かてい農園を始められた子どもたちや親御さんの、「過程を楽しみ、学ぶ」様子の断片を、お伝えさせてください。
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お友達とのお裾分けの約束🤝
学校のお友達に「今、イチゴを育ててるんだ」と、かてい農園のことを伝える中で、できたらお裾分けをするね、と約束をしてきたとのこと。お友達にお裾分けができるようにと、大切に育てている様子が伝わってきます。
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他の野菜も育ててみたい!と色々な野菜の栽培をスタート🫑
みんなと一緒に育てるのは1種類ずつなのですが、もっと色々な野菜を育ててみたい!とご家族に頼んで種を買ってもらい、かぼちゃ、ズッキーニ、とうもろこし、ピーマン、人参と、様々な野菜の栽培にチャレンジし始めました。
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成長具合の違いの原因を検証🔍
兄弟同じタイミングで育て始め、プランターを隣に置いていたホウレンソウでしたが、徐々に成長具体に差が。日当たり、風の当たり方など、2つのプランターの栽培環境にどんな違いがあったのか?の検証が、自然と始まっていきました。
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バルコニーに自然と広がっていく野菜のプランター🪴
子どもたちと一緒に野菜を育てるに当たっては、ご家族の協力が欠かせず、プランターや土の準備、時に子どもが忘れてしまう水やりなどのサポート、普段のやさい研究会への参加など、多くのご協力をいただいています。そんな過程を通じて、ご家庭で野菜を育て続ける大切さを体感され、じゃがいも、ラディッシュ、人参など、どんどん栽培される野菜が増えていっています。
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季節による成長や味の違いを実感😋
同じ野菜を別の季節に育ててみると、頭では分かっていたものの、成長の仕方も、味も全然違うことを目の当たりに。葉や茎をぐっと成長させるタイミングから、花を咲かせて種をつける子孫を残すための成長への切り替わりなど、毎日みているからこそ気づくことが沢山あるようです。