<農家さん執筆の小説>
あほーだんす│内藤農園
保けん野菜の加入者の皆さまへ野菜をお届けいただいている、ないとう農園(埼玉県伊奈町)の内藤さんが“内藤農園”というペンネームで執筆した、第12回小島信夫文学賞を受賞された小説です。
内藤さんが尊敬されているという小説家である小島信夫さんに「書かされている」というような感覚で、数ヶ月の間毎日3時起きで、農作業を始めるまでの数時間を使って書き上げたとのこと。
農家さんだからこその情景や感覚の表現、最初から最後まで感じられる“アフォーダンス”など、独特の感覚を楽しめる小説です。普段ないとう農園さんの野菜を食べていただいている方はもちろん、新たな小説の感覚を味わってみたい方にも、ぜひお読みいただきたい作品です。
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本の表紙は1冊ずつ異なるため、写真とは異なる場合がございます。
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1冊当たり、配送料および消費税込みの料金です。
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「あほーだんす」の読書会を行ったイベント“ノウ地巡礼”様子をまとめた、保けん野菜の加入者さま向けのブログ記事を併せてお届けいたします。
製本にまつわるエピソード
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“ノウ地巡礼”の開催と読書会
内藤さんの受賞をきっかけに、純粋にお祝いをしたい、もっと内藤さんを知りたいという理由から、小説が生まれた農地であるないとう農園さんを、そして生みの親である内藤さんの脳内を巡る、そんな時間を過ごす“ノウ地巡礼”というイベントを開催することにしました。
そして、その中心に据えたのが「あほーだんす」の読書会です。ただ、この時点であったのは、受賞時に配布されたという冊子のみ。野菜をいただいている私たちにとっても、とても大切な作品として、1冊の本という形で手元に残しておきたい、丁寧な形でお祝いをしたい、そんな思いで製本をすることにしました。
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小島信夫文学賞の会事務局の方の思い
製本をするにあたっては、小島信夫文学賞を運営されている事務局の方からのコメントをいただきたいと思い、イベントの概要や製本の背景と共にお願いのご連絡をしてみました。返信が無いことを覚悟していたのですが、以下のような温かいメッセージと共に、快く本へ掲載するコメントをいただきました。
「それにしても、内藤農園さんの作品を畑で読む会とは、素敵な企画です。難解な作品でしたが、埼玉の農園の風景にとてもマッチするように思います。盛会をお祈りいたします。そして、どうかお天気にも恵まれますように。」
改めて、内藤さんがこの賞に関わる方々の思いを背負っているのだということを、感じるやり取りでした。
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1冊ずつ異なる表紙
表紙は「あほーだんす」そして内藤さんのイメージにぴったりの紙を選ぼう、と思い紙屋さんへ向かったのですが、いざ選び始めるとなかなか決まりませんでした…。というのも、小説も内藤さんも、見方によって、捉え方によって、さまざまな側面を持っているように感じるからだと思います。また、この本が渡る先も様々であることを考えると、ある特定のイメージを決めてしまうのではなく、多様な表紙にするのが良いのではないかという結論に至り、冒頭の写真のような1冊ずつ異なる表紙で製本をすることにしました。
このような経緯で製本した「あほーだんす」。ぜひ読んでみていただけたら嬉しいです。