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収穫日から考える『情報の価値』

  • 執筆者の写真: 秋山 智美
    秋山 智美
  • 2023年1月9日
  • 読了時間: 3分

更新日:2023年6月24日

昨日2023年1月9日(月)、初めて保険やさいの加入者さまへ野菜セットを発送させていただきました📦

その際、とある方からのご意見をもとに「収穫日」を記載する試みをしてみたのですが、これが私自身が情報の価値を考えさせられるきっかけとなったので、ぜひ皆さんにもシェアさせてください。

もしかすると、記載された収穫日を見て、びっくりされた方がいらっしゃるかもしれません。

葉物野菜は出荷当日の朝ではなく前日の夕方に収穫、それ以外の野菜はどれも1ヶ月以上前の収穫。穫れたての新鮮な野菜が届くと思っていたのに…😢、と。

  • 玉ねぎ:7月

  • 栗ポテト:8月

  • 大根・人参・紅くるり:11月中旬

  • 長芋・ごぼう:12月上旬

  • 小松菜・ほうれん草・広茎水菜:1/8(日)夕方


ということで、以下それぞれについて背景をお伝えさせてください。

  1. 出荷当日の朝ではなく前日の夕方に収穫した葉物野菜をお届け

  2. 1ヶ月以上前に収穫し貯蔵した野菜もお届け


1.出荷当日の朝ではなく前日の夕方に収穫した葉物野菜をお届け

野菜は収穫してからの時間が短ければ短いほど美味しい、というのは、皆さんもご存じかと思います。しかしそれは、同じ品種を、同じ場所で、同じ育て方をし、同じタイミングで収穫し、同じ保存状態であった野菜の場合。実は収穫するタイミングも、味に大きく影響を与えています。

植物は日中に光合成を糖分やデンプンを作り出すため、葉や茎は夕方にかけて甘味や旨味が増していきます。そして夜になると呼吸をし、根か養分を吸い上げタンパク質を作ることで葉や茎を大きく成長させると共に、果実に糖分を蓄えていきます。そのため基本的には、葉物野菜は夕方に収穫した方が、果実を食べるトマトやキュウリなどの果菜類は朝方に収穫した方が、含まれる成分という観点では美味しい野菜となります。

のらくら農場ではそんな植物生理を考慮して、美味しいタイミングで収穫し、美味しさが出来るだけ損なわれないように保存をした上で出荷することで、できるだけ良い状態の野菜をお届けできるようにしています。もちろん、天候などを踏まえて適宜タイミングを見計らいながらではありますが、葉物野菜はできるだけ夕方に収穫するようにしています。


2.1ヶ月以上前に収穫し貯蔵した野菜もお届け

スーパーには多くの野菜が一年を通じて並んでいます。栽培する場所をずらしたり、種を播く時期をずらしたり、ハウス栽培などにより、1年中収穫ができるようにすることで実現している野菜もありますが、貯蔵性の高い作物については季節に合わせて栽培をした上で、適切な貯蔵をすることで安定的な供給を実現しています。もしかすると、季節により「新たま」「新じゃが」が出回る玉ねぎやじゃが芋では、貯蔵のイメージがあるかもしれません。

のらくら農場でも根菜類を中心に、地下室(むろ)、冷蔵庫(冷やすためではなく凍らせないため)、地中(※)などに貯蔵をしています。野菜に合わせて美味しくできる時期に栽培し、美味しいタイミングで収穫をし、美味しさを逃さない(もしくは増す)よう貯蔵をしながらお届けしています。

※大根を地中に保存する様子

このような背景の情報をお伝えできないまま「収穫日」の情報だけを受け取ると、特に意味をなさない、もしくは「新鮮じゃないのでは?」という不安が大きくなり兼ねません。

しかし、背景を把握いただいた上で受け取った「収穫日」は、もしかしたら

  • どんな天気・空気の中で収穫をしたのだろう?

  • いつもと違い朝収穫をしているということは、何かあったのかな?

  • しばらくの貯蔵期間を経て、どんな味の変化が生まれているのだろう?

など、それぞれに新たなイメージが膨らむきっかけとしての情報になるかもしれません。


その情報がどんな意味を持つのか?どんな価値になるのか?をしっかり考えながら、一方で新たな捉え方を楽しみ、学びながら、これからも様々な情報をお伝えしていければと思います。

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