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コーン期 夏の風物詩 ー野祭ー とうもろこし畑の今と、これからの循環
のらくら農場さんにて、2週間ほどの収穫期間が始まるタイミングで開催をした、今年のコーン期 夏の風物詩 ー野祭ー。会場となったとうもろこし畑では、あっという間に収穫期間を終え、次の野菜づくりに向けた準備が始まっていました。 以前、のらくら農場代表の萩原さんが、こんな話をしてくださったことがあります。 畑に残った茎や葉が土に還り、微生物が繁殖して、次の野菜になっていく。このメカニズムが実に有機農業っぽい。 今回は現在のとうもろこし畑の様子とこれからについて、この萩原さんの言葉にある「循環」をキーワードにご紹介させてください。 とうもろこし畑の今 大人の背丈ほどに育ったとうもろこしをかき分けながら収穫し、傍らで生のとうもろこしを味わった畑。あれから2週間ほどが経ち収穫を終え、先週の8/22(土)に残った茎や葉を粉砕し、畑へのすき込みが行われました。写真左が収穫直前、右がすき込み後の様子です。 よく見ると、粉砕された茎や葉の中に、虫食いなどが原因で収穫されなかったとうもろこしの実も。 とうもろこし畑のこれから 畑に残ったとうもろこしの主な成分は、糖などの
秋山 智美
8月30日読了時間: 3分
コーン期 夏の風物詩 ー野祭ー ~美味しいの先にある、未来の農業を支える一員という実感~
前日までの暑さが少しだけ和らいだ先週末。のらくら農場さん(長野県佐久穂町)の畑に伺い、「コーン期 夏の風物詩 ー野祭ー」を開催しました。とびきり美味しいとうもろこしをめいっぱい楽しんだ後、最後にのらくら農場代表の萩原さんにもお越しいただきました。今回はそんな当日の様子をお届けさせてください。 開催の背景 夏の風物詩の野菜と聞いて真っ先に思い浮かべる方も多いのではないかと思う、とうもろこし。のらくら農場さんでは収穫できるタイミングが2週間ほどと、まさにこの時しか味わえない野菜です。 一方で実は、以下のような背景でとうもろこし単体では赤字となってしまう作物とのこと。 単位面積当たりの収穫量が少ない 1本のとうもろこしの株から収穫できる実は基本的に1本。1株からたくさんの実を収穫するトマトやピーマンなどの夏野菜とは比べ物にならないくらい、1本のとうもろこし収穫をするのに必要な畑の面積が広い野菜です。 肥料代の高騰 そもそも多くの肥料が必要な野菜ということに加え、美味しさを追求すると更に多くの肥料が必要に。そんな中で、ここ数年肥料代が2倍以上に高騰してい
秋山 智美
8月16日読了時間: 7分
収穫を目前に控えた、のらくら農場さんの生で食べられるとうもろこし
いよいよ開催が来週末に迫ってきた「コーン期 夏の風物詩 ー野祭ー」。今回は収穫を目前に控えた、のらくら農場さんのとうもろこし畑の様子のご紹介と、イベント当日に収穫したとうもろこしご購入のお知らせをさせてください。 とうもろこし畑の様子 雪解け後に土づくりをスタートし、4月に種まきをしたとうもろこしは、3ヶ月半ほどかけて収穫時期を迎えます。 種まき後はビニールハウスで苗を育て、5月中旬ころから畑へ植え付けをしていきます。 収穫の時期が短くあっという間(今年は8月1~2週目のみの予定)のため、少しでもお届けできる時期を確保できるよう、1週間ほど生育時期をずらして苗づくり、植え付けを行います。写真は5月下旬の様子で、奥が生育が早いエリア(1作目)、手前が遅いエリア(2作目)です。 更に1ヶ月ほど経過した6月後半、特に写真右側の1作目はぐっと大きくなっています。 そして収穫目前の現在の畑の様子がこちら。 実がしっかり大きくなり、ひげが徐々に茶色くなり、まさに収穫時期を迎えつつあるものも。まだ少し未熟なものもこれから2週間ほどで熟れ、収穫される予定です。.
秋山 智美
8月2日読了時間: 3分
コーン期 夏の風物詩 ー野祭ー の会場、のらくら農場さんのご紹介
前回のブログでは、農業を取り巻く環境の様々な変化に伴い希少になりつつある、とうもとこしについてお伝えさせていただきました。今回は、多様な野菜を栽培する中でも野菜単品としては採算が合わなくなっているとうもろこしを意志を持って作り続けている、コーン期 夏の風物詩 ー野祭ー を開催させていただく、のらくら農場さんについて、改めてご紹介させてください。イベント当日、のらくら農場 代表の萩原さんにも顔を出していただける予定です。ぜひお楽しみにしていただければと思います。 のらくら農場さんの基本情報 📍場所 長野県佐久穂町、標高1,000mほどの八ヶ岳の北斜面に位置する山間 長野県南佐久郡佐久穂町大字畑5645-175 🥬作っているもの 年間50品目ほどの野菜を、化学合成された肥料や農薬を使用せずに栽培しています。 色々と手を加えなくてもそのままで美味しい、そのままが美味しい、“旨味”のある野菜が特徴です。 土壌分析や生育状況の診断を行いながら、日々仮説検証を繰り返して栽培を磨いています。 🚜畑 いくつかのエリアに分かれて80枚ほどの畑が広がり、面積は
秋山 智美
7月25日読了時間: 6分
より希少性が増す日本の夏の風物詩、“野菜”としてのとうもろこし
前回は世界で生産が拡大する“穀物”としてのとうもろこしについてお伝えさせていただきましたが、今回は日本の“野菜”としてのとうもろこしについてご紹介させてください。 今後、農業の大規模集約化が加速していくであろう中、私自身が豊かさを感じる多様な野菜を栽培するような農業形態の持続が益々難しくなっていくのではないかと考えています。その中でも栽培の継続難易度が高い野菜の象徴が“とうもろこし”なのではないかと感じており、その背景をお伝えできればと思います。 加速する大規模・効率化と、失われていくであろう多様性 2025年度に続き2026年度上半期も過去30年間での農業法人の倒産件数が最多となり(東京商工リサーチ調べ 2025年度通期 2026年度上期)、高齢化による引退ではなく経営が立ち行かなくなる、というケースが増加しています。他産業と比較して相対的に経営体力が低い中、生産コストの上昇を価格転嫁し切れていない状況や、猛暑や豪雨・旱魃(かんばつ)などの気候変化など、農業を継続していく難易度が増していると認識しています。 「令和7年度 食料・農業・農村白書」
秋山 智美
7月18日読了時間: 5分
世界で生産が拡大する“穀物”としてのとうもろこし
私たちに馴染みのあるとうもろこしはスイートコーン(甘味種)と呼ばれる“野菜”として食べるもので、とうもろこしの1%にも満たない生産量です。世界で生産されているとうもろこしのほとんどがデントコーン(馬歯種)と呼ばれる“穀物”としてのとうもろこしで、年々生産量が拡大しています。この“穀物”としてのとうもろこしについて、お伝えさせていただければと思います。 とうもろこしの種類 まずは簡単に、とうもろこしの種類をご紹介させてください。 デントコーン(馬歯種) 粒の外側は硬く中の方は柔らかいため、粒が成熟するにつれて中の柔らかい部分が収縮してくぼみ(デント)ができることから名づけられた、主に澱粉(コーンスターチ)、家畜の飼料、バイオエタノール等の原料として利用されています。とうもろこし生産のほとんどを、このデントコーンが占めています。 フリントコーン(硬粒種) 粒全体が硬い澱粉の層で囲われており、その硬さが火打石(フリント)のようだということで名づけられた、主に家畜の飼料、澱粉(コーンスターチ)、粉に挽いて食用として利用されています。 スイートコーン(甘味
秋山 智美
7月11日読了時間: 4分
古代中米から始まるとうもろこしの歴史
開催まで1ヶ月ほどとなった、今年の「コーン期 夏の風物詩 ー野祭ー」。開催に向けて、今週から何度かに渡り、とうもろこしにまつわるブログをお届けできればと思っています。 初回のとなる今回は、古代マヤ文明やアステカ文明などでは農耕の神様として崇められていた、とうもろこしの歴史を紐解いてみたいと思います。 メキシコ マヤ文明の古代都市カラクルムに残る壁画の一部 (とうもろこしの蒸し物やお粥など、とうもとこしを使った料理も描かれていると言われています) 古代マヤの神話では、人間を創造したとも言われるとうもろこし とうもろこしは、中央アメリカに分布しているテオシントという小さな実を10粒ほどつけるイネ科の雑草が原種と言われており、長い年月をかけて人間が種を選抜しながら栽培を積み重ねることで、大きな実をつける現在のとうもろこしへと姿を変えていきました。 テオシント(筑波実験植物園HPより引用) そんなとうもとこし発祥の地、中米の古代マヤ文明の神話では、神がとうもろこしを砕いた粉で人間を創造したと言われており、とうもろこしが極めて重要な作物だったということが想
秋山 智美
7月5日読了時間: 3分
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