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お金を出せば買える、ではないタイミングへの備え

  • 執筆者の写真: 秋山 智美
    秋山 智美
  • 2024年12月28日
  • 読了時間: 4分

更新日:2025年2月9日

先日、のらくら農場さんの畑の様子をこちらのブログにてお届けさせていただいたのですが、その際、例年よりも早いスピードで冬に向けた畑の片付け(収穫を終えた畑で利用した資材の片付けや、来シーズンに向けた耕耘など)が進んでいました。今回は、この光景を目にした時に改めて必要性を感じた、“お金を出せば買える”ではなくなるタイミングへの備えについて、いくつかの時間軸でお伝えさせてください。不安を感じすぎずに、お読みいただければと思います。

備えの必要性を感じた身近なエピソード

冒頭でお伝えした、のらくら農場さんの畑の片付けが早かった背景は、新たな取引依頼が多く販売量が増えたことで畑からどんどん野菜が無くなっていた、ということでした。のらくら農場さんを始め、野菜セットの定期便や年間での契約栽培をしている農家さんでは、見えている必要な生産量をある程度余裕を持って確保できるよう、多めに作付けをしています。それでも、生産量(供給)<購入希望の量(需要)となっているという状況でした。 のらくら農場さんでは気候を踏まえ、例年3~5月の3ヶ月間は野菜セットのお届けがお休みとなるのですが、野菜が足りていない状況を踏まえ、お休みになるタイミングが早まる可能性もあるのではないか?と思ったのですが、「定期的に野菜セットをお届けしている皆さんへの分はしっかり確保してあるので安心してください」という旨を伺っています。皆さんに野菜セットをお届けしている期間、その裏では、野菜はあるけど、“お金を出しても買えない”、というケースが発生していることになります。


また今年、この“お金を出しても買えない”というのを一番肌で感じられたのは、お米かもしれません。全体では不足していないという政府の見解を踏まえると、お米はあるけど、多くの方が“お金を出しても買えない”という状況になっていたのかと思います。新米が出てからも、知り合いの米農家さんでは販売開始早々売り切れとなっており、年間での契約をしている個人や法人のお取引先分は確保しているものの、新たな販売はできないという様子を目にします。


気候の変化や生産者の減少による影響

今回私が目の当たりにした、のらくら農場さんや米農家さんでの事例のような局所的な“お金を出しても買えない”というケースは、気候変化への対応の必要性や生産者の急激な減少に伴い、増えてくるのではないかと思っています。 生産者の方々とは、そんな時に取引をしてもらえる関係性を、それを目的にするということではなくしっかりと構築していくことの大切さを再認識し、保けん野菜としてもしっかり取り組んでいきたいと考えています。

また普段からの備えや、場合によってはご自宅や身近な仲間と作れる、という自力をつけておくことも、安心材料になるかもしれません。


技術進化による解決の可能性

先日ご案内をさせていただ、来年1/24(金)に開催をする「全ての分野にできるAI時代の準備を、農業から考えてみる」と題した鼎談に向けて、改めてAI時代の農業・食を想像しています。農業という一番AIから遠いように見える分野でも、特に大規模に行っている海外の農業の事例などを見ていると、ぐっとAI時代が近づいてきているようにも感じており、リアリティを持って想定していかないと…、と感じています。

AI×農業については、また改めて別のブログでお届けしたいと考えておりますが、品種開発や生産機械の進化による高効率な生産、需給バランスや気候などを鑑みた最適化された生産が行われることで、日常的には適量の食品が極めて安く与えられる、という状態になっていく未来があるかもしれません。 かなりコントロールされた生産流通システムになっていくとすると、“お金を出しても買えない”というケースの発生頻度は低くなる一方で、何か想定しきれないことが起こった時の影響度合いは大きくなるような気もしています。

あくまで“可能性”ではあるものの、完全に排除できるものではない中で、過度に不安を感じるのではなく、自分にできる着実な備えを一歩ずつ進めるとするとどんなことか…?、そんな感覚でぜひ皆さんにも考えていただくきっかけになれば幸いです。

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