お雑煮を通じて家族を感じる
- 秋山 智美
- 2023年12月30日
- 読了時間: 3分
仕事納めを迎え、昨日からお休みという方も多いのではないかと思います。束の間のお休みという方もいらっしゃるかもしれませんが、ぜひ、充実した年末年始をお過ごしください😊 今年最後となるこのブログでは、これからお正月に食べるお雑煮についてです。とあるきっかけで、何気なく食べていたお雑煮について少し考えることがありましたので、ぜひ皆さんにもシェアさせてください。

きっかけ
11月にないとう農園さんで開催をしたイベント“ノウ地巡礼”にて、いくつかの野菜を収穫をさせていただいたのですが、その中に“かつお菜”という葉物野菜がありました。九州出身の方から「わー、懐かしい!」という声があがり、お雑煮に入れる定番の野菜ということを知りました。
また、保けん野菜では了解をいただいた方に限り、ご自身に届く予定だった野菜の中から、“応援やさい”として、スタータープランに加入いただいる方へお送りできるのですが、今週“かつお菜”を応援としてお届けしてくれた方がいらっしゃいました。その方は九州出身の方で、ぜひお正月にお雑煮に入れて食べてみて欲しいとのことで、その思いと共にお届けさせていただきました。
このようなきっかけで、何気なく食べていたお雑煮について、改めて思いを馳せてみることにしました。
お雑煮の歴史と地域による違い
ご存じの方も多いかもしれませんが、まずはお雑煮の歴史と地域による違いについて、少しだけご紹介させてください。
お雑煮は平安時代、お正月に宮中で行われていた“歯固め”に由来していると言われています。餅や押鮎、大根など歯応えのあるものを嚙むことで健康長寿を願う儀式が、時代の移ろいと共に武家へと広がり、江戸時代には庶民へと広がっていったようです。また江戸時代には参勤交代の制度により、各地のお雑煮と江戸のお雑煮が行き来することで、多様なお雑煮が生まれていったとも言われています。
発祥の地である京都周辺では味噌ベースなのに対し、東西に離れていくと醬油ベースの澄まし汁なのは、武家の文化の中では「味噌をつける(失敗する)」ことを嫌ったためという説もあるようで、地域による食材の違いはもちろん、文化の影響も大きく受けています。ざっくりとした地域による違いが、農林水産省のHPに載っていたので、もしご興味ありましたら是非見てみていただければと思います。
各家庭での家族を想った工夫
私の実家の場合は、母親の出身地である静岡のお雑煮がベースになっています。鰹だしに醤油をベースとした味付け、切り餅は焼かずに煮て、具材は大根、里芋、広茎京菜(広茎水菜)などを入れ、最後に鰹節を乗せて食べるという母の実家のお雑煮が少しアレンジされ、タンパク質を入れるための鶏肉やかまぼこが加わり、手に入りにくい広茎京菜は別の葉物野菜に置き換わり、人参などの色どりの良い野菜が加わり、鰹節に加えて青のりをかける、というのが幼い頃の実家のお雑煮でした。
また、山梨出身の父の実家のお雑煮はこれまで知らなかったのですが、改めて聞いてみると、卵を落として食べていたとのこと。調べてみても山梨のお雑煮の特徴として、卵は見当たらず、恐らく祖母が運動をしている父のために卵を入れるようになったのではないか、と想像しています。これは今度祖母に会ったタイミングで、聞いてみたいと思っています。
全ての料理に言えることかもしれませんが、各家庭で家族を想って作られてきたものが積み重なり、今、自分自身が作り食べているお雑煮になっているのだと、感じるきかっけとなりました。
毎年食べているお雑煮ですが、もし良ければお正月、ご家族や親せきが集まるタイミングなどで、ご家庭のお雑煮の歴史を紐解いてみていただけたらと思います🥢


