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のらくら農場さんの組織図

  • 執筆者の写真: 秋山 智美
    秋山 智美
  • 2023年9月23日
  • 読了時間: 4分

加入者のお子さまと一緒に子どもやさい研究会を行うに当たり、私自身が改めて生物の生態について学んでいるのですが、本日は、そんな生物の生態とリンクすると感じている、のらくら農場さんの“組織図”をご紹介させてください。

強さが詰まった組織図

1年弱の間スタッフとして勤務のらくら農場さんに勤務をしていたのですが、その中で代表の萩原さん自身はもちろんのこと、“組織”としての強さを強く感じていました。そしてその強さがここに詰まっているのではないか、と感じていたのが“組織図”です。

当時働いていたスタッフの一人が、のらくら農場の組織はこうなっているのではないか?と考え表現したものなのですが、一般的によく見る階層型のものではなく生物的な表現がされていて、まさに私自身が実際に現場で感じていたものが具現化されたようなものでした。

会社員時代、組織作りについて模索をしている時に読んだ「ティール組織(※)」を連想させる組織だとな、と何となく感じていたのですが、改めてKindleを見返してみると以下にマーカーを引いてありました。当時は何となく頭で理解したつもりになっていましたが、まさにこの環境に自分がいるという状況でした。

進化型(ティール)組織のリーダーたちは、(中略)自分の組織を「生命体」や「生き物」ととらえている。 フレデリック・ラルー.『ティール組織 マネジメントの常識を覆す次世代型組織の出現』鈴木立哉訳.英治出版.2018.

細胞のような形で表現された組織図

当時ののらくら農場さんの組織図がこちらです。

アルファベットはスタッフ一人ひとりを、全員共通の業務と個別の業務、その繋がりがカラフルな線で表現されています。

そして左側に添えられているこの言葉が、まさに全員が有機的に機能しながら進化・変化し続けている細胞のような組織を言い表していると感じています。

畑作業、収穫出荷というおおきな円の中を、ある程度の秩序を保ちながらかちかちっとピースが組み変わるように動き回ります。

体で表現された一人ひとりの役割

組織図においてアルファベットで表現されている、一人ひとりの役割をより詳細に表現したものがこちらです。

私自身が前職で意識していたこと(どこまで実践できていたか?は自信が無い部分もありますが)に、以下があります。

  • 片手でMustの仕事を、もう片手はWillの仕事に使う

  • 誰の仕事か決まっていないが必要なことを、拾いに行く

表現は違えど、のらくら農場における一人ひとりの役割にとても共通する部分を感じていました。日々の中での「余白の片手」が大切なのはもちろんのこと、シーズン中は慌ただしく過ぎていく農場においては、まとまった余白としての冬の時期をどう生かすか?も、とても大切なのだと感じています。

組織を効率的で分かりやすく運営することを考えると、権限を明確にする、役割を明確にするなど、シンプルで明確なルールを作りたくなってしまいがちです。特に大きな組織を運営しようとすると、一人ひとりが迷わずに自分の役割を遂行するために、コミュニケーションコストを下げるために、必要になることだと思います。 しかし、少なくとも私自身が良いなと思う組織は、複雑さを残した生態系のような組織なんだな、ということを改めて実感しています。そしてそのような組織を機能させるには、並大抵ではない思考とその実行が不可欠だということを、のらくら農場で目の当たりにしました。

のらくら農場さんの組織づくりについてもっと知りたい!という方がいらっしゃいましたら、代表である萩原さんの著書『野菜も人も畑で育つ――信州北八ヶ岳・のらくら農場の「共創する」チーム経営』をぜひ読んでみていただけたらと思います📖



※補足:ティール組織

ティール組織 マネジメントの常識を覆す次世代型組織の出現』では、人類のパラダイムと組織の発展段階を以下のように整理し、これからの組織の在り方として「進化型(ティール)」を提示しています。

  1. 無色 血縁関係中心の小集団。十数人程度。自分と他人、自分と環境といった区分がない。

  2. 神秘的(マゼンタ) 数百人の人々で構成される種族へ拡大。自己と他者の区別が始まるが、世界の中心は自分。物事の因果関係への理解が不十分で神秘的。

  3. 衝動型(レッド) 組織生活の最初の形態、数百人から数万人の規模へ。力、恐怖による支配。マフィア、ギャングなど。自他の区分、単純な因果関係の理解により分業が成立。

  4. 順応型(アンバー) 部族社会から農業、国家、文明、官僚制の時代へ。時代の流れによる因果関係の理解。計画が可能に。規則、規律、規範による階層構造の誕生。教会や軍隊。

  5. 達成型(オレンジ) 科学的、イノベーション、起業家精神の時代へ。「命令と統制」から「予測と統制」。実力主義の誕生。効率的で複雑な階層組織。多国籍企業。

  6. 多元型(グリーン) 物資主義の反動としてのコミュニティ型組織の時代へ。平等と多様性を重視、ボトムアップの意思決定。文化重視の組織。多数のステークホルダー。CSR。

  7. 進化型(ティール) 変化の激しい時代における生命型組織時代へ。自主経営(セルフ・マネジメント)、全体性(ホールネス)、存在目的を重視する独自の慣行。

フレデリック・ラルー.『ティール組織 マネジメントの常識を覆す次世代型組織の出現』鈴木立哉訳.英治出版.2018.

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