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コーン期 夏の風物詩 ー野祭(やさい)ー 開催レポート

  • 執筆者の写真: 秋山 智美
    秋山 智美
  • 2025年8月13日
  • 読了時間: 7分

更新日:2025年8月14日

先週末、2025年8月10日(日)、コーン期 夏の風物詩 ー野祭(やさい)ー を開催いたしました。ここ数年、暑さの影響で収穫タイミングが早まっている中、例年よりも1週間ほど開催を早めての開催となった、当日の様子をお届けさせてください。

開催の背景🌽

夏の風物詩の野菜と聞いて真っ先に思い浮かべる方も多いのではないかと思う、とうもろこし。のらくら農場さんでは収穫できるタイミングが2週間ほどと、まさにこの時しか味わえない野菜です。

一方で実は、以下のような背景でとうもろこし単体では赤字となってしまう作物とのこと。

  • 単位面積当たりの収穫量が少ない 1本のとうもろこしの株から収穫できる実は基本的に1本。1株からたくさんの実を収穫するトマトやピーマンなどの夏野菜とは比べ物にならないくらい、1本のとうもろこし収穫をするのに必要な畑の面積が広い野菜です。

  • 肥料代の高騰 そもそも多くの肥料が必要な野菜ということに加え、美味しさを追求すると更に多くの肥料が必要に。そんな中で、ここ数年肥料代が2倍以上に高騰しています。

  • 虫や動物による食害 甘くて美味しいとうもろこしは人間だけではなく、虫や動物も大好き。虫が卵を産み付け幼虫に実を食べられたり、まさに収穫というタイミングで鹿やハクビシンに食べられてしまうことも。虫が卵を産み付けやすい穂を、受粉したタイミングを見計らって切り落としたり、電柵で畑を囲って鹿などに食べられるのを少しでも防いだりする工夫をしていますが、防ぎきることはなかなかできません。

  • 猛暑による栽培体系の見直しが必要 ここ数年は猛暑により、甘いとうもろこしが畑で発酵し始めてしまうことも。毎年改善を積み重ねている栽培ではあるものの、これまで以上の見直しが必要に。昨年、特に虫による被害が大きかったということを背景に、今年はとうもろこしの実を包む葉が厚めの品種に変更し、チャレンジをしているとのことです。


このような状況の中でも、「毎年心待ちにしてくださっているお客様に喜んでもらいたい」「季節感溢れる豊かな野菜セットをお届けしたい」、そして何よりも「とびきり美味しいとうもろこしを作りたい」という思いで、とうもろこしを栽培し続けられています。

そんなのらくら農場さんの思いの詰まったとうもろこしを、一番美味しいタイミングで味わうとびきり贅沢な時間をこれからも積み重ねていきたい、夏の風物詩として毎年恒例の場として参加いただける場にしていきたい、そんな背景で「コーン期 夏の風物詩 ー野祭(やさい)ーを開催しています。


当日の概要📆

とうもろこしは昼間に光合成で作った糖分を、夜にかけて葉から果実へと移動させ蓄えていきます。蓄えた糖分は日中になると、炭酸同化という働きによりでんぷんに合成されていくため、とうもろこしは朝方に収穫をするのが一番甘味が強く美味しいと言われています。そんな特性も踏まえて、農場ではとうもとこしの収穫は必ず朝一に行っています。

今回の場でも、できるだけ美味しいとうもろこしを味わうため、当日は9:10にのらくら農場さん(長野県佐久穂町)の最寄り駅に集合し、14時頃の解散まで、様々なカタチでとうもとこしを味わいました。


  • 最寄駅に集合し、とうもろこし畑へ移動

  • とうもろこし畑でとうもろこしを収穫

  • もぎたてのとうもろこしを、畑の片隅で生で堪能

  • 森の時間に移動し、とうもろこし料理(蒸し、焼き、かき氷)を堪能

  • 収穫したとうもろこしをお土産に解散


とうもろこし畑でとうもろこしを収穫

のらくら農場さんの畑はいくつかのエリアに分かれて点在しており、それぞれの畑にその特徴を踏まえた国名が付けられています。とうもろこし畑は、出荷場などがある「ヨーロッパ」エリアから3.5kmほど離れた「中央アメリカ」エリアの元々水田だった畑です。


「北アメリカ」エリアの片隅に車を停めてとうもろこし畑に向かおうとすると、ピーマン畑の端に狸の子どもがじっとしていました。夜行性の狸を朝方に見かけることは珍しく、じっと動けずに佇んでいる様子から、親と離れ離れになってしまったのかもしれません。この辺りでは狸の他、ハクビシン、アナグマ、鹿などが多く生息しており、畑でもよく見かけ、畑の作物を食べられてしまうことも少なくないとのことでした。


とうもろこし畑に到着し、動物避けのための電柵の電源を切ったら、畑に入り収穫をしていきます。大人の背丈ほどに育ち、穂が切り落とされ、大人の肩くらいの高さになったとうもろこし。子どもの目線で見ると、中に入っていくだけで勇気が必要な光景です。



1週間ほど前から収穫がスタートし、農場のスタッフさんが何度か収穫に入っているとうもろこし畑。既に収穫を終え株がカットされたもの、食害があるため避けていたものなども混在する中、宝探しのような感覚で、より大きく、美味しそうなとうもろこしを探して畑の中を歩き回りました。今年栽培をしている「味来」という品種は、昨年まで栽培をしていた「おおもの」と比べると少し小ぶりとのこと。その中でも、より大きく立派に育っているもの求めて探します。


もぎたてのとうもろこしを、畑の片隅で生で堪能

収穫をしたとうもろこしは、その場で皮を剥き、まずは生で味わいます。生で食べるのは初めてという方も多く、フルーツのような甘みに驚きの声が多くあがっていました。また、茹でたとうもろこしは苦手で食べない、というお子さまが生のとうもろこしを頬張っていたりと、なかなか味わえない生のとうもろこしの味を堪能しました。


一番好きな野菜は「いんげん」というお子さまがいらっしゃったこともあり、車に戻る途中、帰り道にある「いんげん」の畑にも少し立ち寄り、ぷっくりと膨らんだ立派ないんげんがわさわさと成っているアーチをくぐって楽しみました。


森の時間に移動し、とうもろこし料理(蒸し、焼き、かき氷)を堪能

生のとうもろこしを味わった後は、収穫したとうもろこしを持って森の時間に移動します。森の時間については、ぜひ前回のブログ『保けん野菜のイベントで度々利用させていただいている山小屋「森の時間」のご紹介』もご覧いただければ幸いです。


森の時間では、収穫したとうもろこしをシンプルに調理をして味わいます。焼くための炭を作ったり、蒸したりしている間、まずはのらくら農場さんの季節の野菜を食べながら出来上がりを待ちます。

生のなすを折って感触を確かめたり、かじって「甘い!」「りんごみたいな味がする」とじっくり味わったり、そのままの生のケールとシンプルに味付けしたケールの味の違いを確かめながらむしゃむしゃ食べたり、大好きなトマトに夢中になったり、顕微鏡で拡大してみたり…。大人はもちろん、子どもたちが初めての野菜、初めての食べ方、初めての接し方(遊び方?)に、集中し楽しんでいる様子が印象的でした。


焼きとうもろこしには醤油を少し垂らして、蒸しとうもろこしはシンプルにそのまま、かき氷のシロップはとうもろこしの甘味だけで。普段の生活から少し離れ、とうもろこしの味を真っすぐシンプルに味わいながら、のんびりと過ごしました。


途中、ハイシーズン真っ只中で忙しい中、のらくら農場代表の萩原さんが昼休みの時間を削って顔を出してくださいました。普段からのらくら農場さんの野菜を食べてエネルギーを貰っているという方、対談などを視聴し強い共感を持っていたという方など、束の間の時間ではありましたが、直接お話しをさせていただく、とても貴重な時間となりました。

差し入れにと持ってきてくださった大きくて立派な甘なんばんは、早速おすすめの食べ方として教えていただいた、“魚焼きグリルで焼いて(この場では炭火で焼いて)鰹節と醤油かける”という食べ方でいただきました。


最後にみんなで集合写真を撮ってお開きとなりましたが、お土産として持ち帰ったとうもろこしを大切な方にプレゼントしたり、もう一度自宅で生で味わってみたり、とうもろこしご飯にしたりと、終了後も暫くの間楽しんでいただけたのではないかと思います。

夏の風物詩として、毎年恒例の場として何度も足を運びたいと思える場、ここに来たら会える仲間がいる場、そんな場にしていきたいと思いながら開催をした今回の「コーン期 夏の風物詩 ー野祭(やさい)ー」。実際にそのような場になれたかどうかは、来年以降も含めた積み重ねの中でしか分からないかもしれないですが、少なくとも、初めての味、初めての体験、初めての出会いなど、何等か初めてのものがそれぞれにあった場にはなっていたら幸いです。

また来年以降もより良い場にできるようブラッシュアップをしながら、継続していきたいと考えています。遠方にも関わらず足を運んでいただいた皆さま、参加いただくことは叶わなかったものの、普段から保けん野菜への加入という形でこのような場ができる基盤を作っていただいている皆さま、本当にありがとうございました。

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