保けん野菜の食物アレルギー対応
- 秋山 智美
- 2024年9月7日
- 読了時間: 5分
保けん野菜では好きな野菜を選んでいただくのではなく、その季節、その農場で収穫できる旬の野菜を、それぞれの農家さんが選んでセットにしたものをお届けしています。これまであまり自分では選ばなかった野菜が自然と食卓に馴染んでくるようになった、苦手だと思っていた野菜がこの農家さんのだったら美味しく食べられる!という発見に繋がった、などの声を伺うこともあり、野菜セットならではの変化・価値なのではないかと感じています。
しかし、ご家族に食物アレルギーがある場合、食べられない野菜が届いてしまわないか…、と不安になる形かもしれません。今回は、保けん野菜の食物アレルギー対応と、増えてきている大人の食物アレルギーについてお届けさせてください。

保けん野菜の食物アレルギー対応
保けん野菜では、様々な野菜を始め、一部、野菜を使った加工食品をお届けしています。例えば今の時期はないとう農園さんの生落花生をお届けすることがあったり、冬の時期はのらくら農場さんの野菜のスープをお届けすることがあります。お子さまがアレルギーで食べられないものが一部あるものの、食べられるご家族もいるのでお届けしても大丈夫、というケースもあると思いますが、もしお届けを控えた方が良いものがありましたら、ぜひお気軽にお知らせください。他の野菜と入れ替えて、お届けさせていただきます📦
また、長芋アレルギーだったものの、のらくら農場さんの長芋(調理していただくと感じていただけると思いますが、生を触ってもかゆみが出にくいです)をきっかけに、長芋を食べられるようになったというお子さまもいらっしゃいました😮お届けを控える野菜も、皆さんの変化と共に変更可能ですので、ご相談いただければと思います。
増加する大人の食物アレルギー
食物アレルギーの新規発症は、乳児期が最も多く、年齢を重ねるごとに減少していきます。加入者の皆さんの中でも、お子さまの食物アレルギーと日々向き合っている方もいらっしゃり、食べられる食材を探したり、調理の工夫を凝らしたり、食事の際に気を張ったりという他にも、お子さまとのコミュニケーションなど、多くのエネルギーを使っていらっしゃるのではないかと想像しています。
※食物アレルギー年齢別発症例数

食物アレルギー診療ガイドライン2021
加えて、近年は大人になってから発症をするというケースも増えてきており、誰もが自分ごとになり得るテーマだと感じています。食物以外のものが原因で食物アレルギーになるケースや、食物アレルギーの引き金となりうるものをいくつかご紹介させてください。
花粉
成人になってから果物アレルギーを発症する方のほとんどが、花粉アレルギーを持っていると言われているようです。果物に含まれる花粉アレルギーのアレルゲンと構造の似たアレルゲンに対して間違えて反応してしまう、というのが原因で、それぞれの花粉アレルギーごとに、症状が出やすい果物が分かってきています。
カバノキ科花粉(シラカンバ、ハンノキなど)
リンゴ、サクランボ、モモ、ナシ、スモモ、ウメ、イチゴなどバラ科の果物
ヘーゼルナッツ
大豆、ピーナッツなどのマメ科の食べ物、大豆製品
ニンジン、セロリなどセリ科の野菜
草の花粉(イネ科、ブタクサ、ヨモギなど)
メロン、スイカ、キュウリなどのウリ科の野菜
トマト
オレンジ
バナナ
アボカド
ヒノキ科花粉(スギ、ヒノキなど)※関連性は検証段階
リンゴ、サクランボ、モモ、ナシ、スモモ、イチゴなどバラ科の果物
柑橘系の果物
日用品に含まれる食物由来成分
化粧品、石鹸、ヘアケア用品、ゴム手袋などの日用品に含まれる食物由来の添加成分が、皮膚や目、鼻などの粘膜に濃厚に接触し続けることによって、その成分が持つアレルゲンに似たアレルゲンを持つ食物によって、食物アレルギーを発症することがあります。過去には、ある石鹸に含まれていた小麦由来成分によって、2,000名以上の方が小麦アレルギーを発症したという事例もありました。
クラゲ
納豆の粘り成分と同じ成分がクラゲの触手に含まれています。そのため、納豆アレルギーを持つ方の多くが、クラゲに刺されたことがあるマリンスポーツの愛好家とのことです。
解熱鎮痛剤
非ステロイド性抗炎症薬と呼ばれるグループに属する解熱鎮痛剤の中には、投与されると腸管の上皮細胞のバリア機能を破壊して物質を通しやすくするものがあります。そのため、そのタイミングで食物アレルゲンを摂取すると、普段は発症しない量でも食物アレルギーを発症してしまうことがあります。
小麦製品を摂取後の運動
乳幼児期に発症する一般的な小麦アレルギーとは異なる、グルテンに含まれる「ω-5グリアジン」という成分が原因で発症します。そのため、小麦アレルギーを持っていない方でも注意が必要です。小麦製品を摂取した後2~4時間以内に、運動や飲酒、入浴など、身体に負荷のかかる活動をすることで発症することが多いとされています。
そのほかにも、ストレスや過度の疲れ、女性ホルモン、アルコール摂取などによっても、食物アレルギーを発症しやすくなるようです。
※新規発症の原因食物(n=3,965、各年齢群で5%以上を占める食物)

2020年即時型食物アレルギー全国モニタリング調査結果
今回は保けん野菜の食物アレルギー対応と大人の食物アレルギーについてお届けさせていただきましたが、今後も誰もがなり得る食物アレルギーについて、様々な調査や検証を続けていきたいと思います。


