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山小屋 森の時間で過ごした、“当たり前の範囲”が自然と広がる時間

  • 執筆者の写真: 秋山 智美
    秋山 智美
  • 2025年8月16日
  • 読了時間: 5分

更新日:2025年8月17日

先週、先々週と、今年の8月前半の週末は、先日のブログでもご紹介をさせていただいた山小屋「森の時間」で過ごすことになりました。それぞれ、学習塾の夏季合宿の受け入れ、友人・妹家族との滞在だったのですが、今回はその中で感じた、子どもたちを初めとした一緒に過ごした皆さんの“当たり前の範囲の広がり”について、お伝えさせて下さい。

🏕️山小屋「森の時間」について

のらくら農場 萩原さんご夫婦が今の場所で農業を始めるよりも少し前から、20年以上にわたりオーナーさんが通いながらDIYで作り上げてきた「森の時間」。心地よく過ごせる最低限の設備で、ホテルに滞在するような便利さはありませんが、自然を、森林を感じながら、ちょっとした不便さも含めて豊かな時間を過ごせる場所です。

詳細は、ぜひ以前のブログ『保けん野菜のイベントで度々利用させていただいている山小屋「森の時間」のご紹介』もご覧いただければ幸いです。


🎓学習塾の夏季合宿の受け入れ

コロナ前まではホテルに滞在をしての勉強合宿をやられていたという、中学・高校受験の学習塾を経営されている塾長さんが、「普段の授業では伝えたり経験をしてもらうことができないけれども、子どもたちの未来にとって大切な体験となりうる機会を作りたい」という思いから、コロナ後の再開に当たって新しい形を模索する中で、スタートしました。

塾の目的を“希望する学校に合格する”ということだけに置いていたら、ホテルに缶詰めで、勉強時間をできるだけ確保するという、これまで通りの夏季合宿として再開しても良かったのではないかと思いますが、受験合格の為の塾という枠を超えて、もっと長い時間軸での子どもたちの人生を考えられている塾長さんの想いを、森の時間のオーナーさんと共に形にしていっています。 2泊3日という短い期間ではあったのですが、その中で感じた子どもたちの変化の断片をお伝えさせてください。


虫が飛び交う中での勉強

到着して早々、子どもたちが寝泊りをする小屋に荷物を置きに行くとすぐに、すごい悲鳴と共に子どもたちが小屋から飛び出してきました。小屋に虫が入ってしまい、中に入れない…、とのこと。これから3日間大丈夫だろうか…、と心配になった初日でしたが、最終日、駅まで送る車の中で「虫にキャーキャー言っていたのが噓みたい」という話が聞こえてきたり、最後に書き残してくれたメッセージに「虫に強くなった」という言葉があったりと、虫が飛び交う中でも普通に勉強ができる状態になっていました。


自分たちで食事を作る

家で料理を作ることは無いという子が殆どでしたが、「食事づくりが一番楽しかった!」という子も多く、慎重に野菜を切ったり、色々な人に味見をしてもらいながらサラダの味付けにチャレンジをしたり、盛る量や見た目を考えながら盛り付けをしたり。普段はお家の方にやってもらっている料理を、楽しく作り、美味しく食べました。


👨🏻‍👩🏻‍👧🏻‍👦🏻友人、妹家族との滞在

身の回りで子育てをしている友人や兄妹との会話の中で、ここ数年「災害時の備え」について具体的に考えることが増えてきました。

災害時の物資的な備えは一定してあるものの、普段とは違う避難生活に子どもたちが耐えられるか心配…。車が無いので子どもたちと行ったことが無かったけど、日常の便利な生活を少し離れてキャンプに行っておきたいと思ってるんだよね。

こんな会話をきっかけとした備えの一環でもあり、災害の有無によらず子どもに体験して欲しいことでもあり、そして大人も含めて純粋な楽しむ時間として、森の時間に滞在をしてきました。

日常生活に戻ったら忘れてしまう、戻ってしまうことも多いかもしれませんが、ゼロになってしまうことはない体験として、残っていくものになったのではないかと思っています。


普段とは違うバイオトイレ

滞在にあたり、一番不安だったのがトイレでした。山の中で水道が通っていないため、微生物で排泄物を分解するバイオトイレを使うことになります。出発前と到着して早々、トイレの仕組みや使い方説明すると、不安よりも「なにそれ!面白い!」が勝った様子で、当初の不安は杞憂に終わりました。


火との距離感

ガスコンロや蝋燭、手持ち花火などで火に触れたことはあっても、焚火となると少し訳が違います。火起こしを一緒にやるには至りませんでしたが、火に近づいて体で熱を感じたり、中に燃えるものを入れてみたり、炎をじっくり眺めてみたりしながら、火との距離感をそれぞれに掴んでいるようでした。そして焚火を囲んだ後は、びっくりするほどスムーズに眠りに就いていました。


テントで寝る

外の環境と布一枚で区切られただけのテント。普段、家で寝る時には聞こえない、様々な音や振動をダイレクトに感じるため、場合によっては怖くなってしまう、そこまでは行かなくても落ち着かずなかなか眠れない、という経験は大人でもあるかもしれません。

滞在期間中、風は強くないものの時々雨も降るという天気だったため、特に音に怖がるかもしれないと心配をしていましたが、全く問題なく、ぐっすり眠れている様子でした。


食べられなかったものを自然と食べる

いつもとは違う自然の中で、いつもとは違う人たちと食べる食事。出来上がったものを出してもらうのではなく、一緒に作りながら食べる食事。そんな環境の影響もあってか、これまで食べられなかったものを、自然と口にして食べるという光景が、一度ではなく何度か見られました。食べなさいと言われる訳では無く、自然と食べたくなり食べられてしまう。そんなことが当たり前のように起こってしまう場でした。

今回は子どもたちの、当たり前を広げる適応力の高さを目の当たりにするとと共に、大人にとっても、子育てに奮闘する親御さんの様子や子どもたちの逞しさ触れ、「大丈夫」という安堵感や「何とかできる」という自信に繋がったり、何よりも純粋に大人にとっても楽しい時間となりました。今回のようにはいかないこともあるかと思いますが、それも含めて楽しみながら、子どもたちと一緒に乗り越え、体験を積み重ねていきたいと感じる滞在でした。 今後、何等かの形で、お子さま向けの森の時間での体験の場を作っていきたいと考えています。実現に向けてむけては、クリアしないといけないことが複数あり、少し時間がかかるかもしれませんが、また何かお知らせできることが出てきましたら、ご案内させていただければと思います。

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