楽しく知って、正しく恐れる
- 秋山 智美
- 5月17日
- 読了時間: 5分
危険生物好きのお子さまにご参加いただき、オンラインにて「危険生物を語る会」を本日開催しました。その中で参加いただいた皆さんの様子から教わったのが、“楽しく知って、正しく恐れる”ということ。今回は会の様子と併せて、私自身が改めて感じたことをシェアさせてください。
「危険生物を語る会」開催の背景
保けん野菜では、野菜を切り口に様々なことを楽しみながら学ぶ習いごと“こども野菜研究会”を開催しており、現在は小学校1年生~中学校1年生の皆さんに、いくつかのクラスに分かれて参加いただいています。
参加されているお子さまの興味関心により、時に脱線をしながら開催しているのですが、その中でも盛り上がるのが「危険生物」の話。野菜研究会でお友達が楽しそうに話していたのをきっかけに危険生物の図鑑を購入され、危険生物に興味を持ったという子もいるなど、子どもたちを惹き付ける何かを秘めたテーマなのだなということを感じていました。
そんな中、国立科学博物館で3/14(土)~6/14(日)まで「超危険生物展」を開催しているということを知り、行ってきました。普段の野菜研究会とは少し離れて、共通の“好き”を語り合う、そんな時間を作れたらと思い、今回の会を開催することにいたしました。
「危険生物を語る会」の様子
普段から同じ野菜研究会のクラスで顔を合わせている子も、初めましての子もいる中で、少しだけ話す切り口を設定させていただいた方が良いかと思い、今回は「一番の危険生物」を話し合って決めてみる、という形を取らせていただきました。私も含めて大人3名、子ども5名、計8名が2グループに分かれて話し合い、最後にそれぞれのグループでは何か一番の危険生物という結論に至ったか?それはなぜか?を共有し合いました。
危険生物に興味を持ったきっかけ
私自身、危険生物に特段興味を持ったことがこれまでなかった中、多くの子どもたちを惹き付けるものは何なのか…?参加いただいた皆さんに聞いてみると、こんな話を教えてくれました。
カードゲームに出てきたキャラクターがきっかけで、こんな動物が実際にいたら…?実際にいるのか??など、気になって調べていくうちに、危険生物に辿り着いた。
友達が危険生物図鑑を持っていて、興味を持って見てみたら面白かった。
3歳の時に危険生物図鑑を買ってもらって、見てみたら面白かった。他にも図鑑はあるが、特に面白かった。
よくクマのニュースを目にするので、気になっている。
「キャラ・技」的な面白さに加え、マンガやアニメの世界とは違いリアルに自分たちの生活に繋がるものとして、直観的に惹き付けられる魅力があるようです。
そもそも「一番危険」とは?
一番の危険生物を決めるには、まずは何を以て一番危険なのか?を話し合う必要があります。
それぞれが1対1で戦ったとしたら?でも、どんな環境で戦うかによって結果が変わるな…。だとしたら、どんな環境においてかを決めた方が良いね。
どんな環境か?という中には、周りの環境(森?海?暑いところ?寒いところ?など)だけでなく、生物の状態も考えた方が良いかも。お腹がペコペコなトラは危険だし、子どもを連れたクマもヤバい。
誰(何)にとっての危険?日本で普通に暮らす私たちにとってを考えるのが、想像しやすいし、意味があるかな?
危険を避ける方法があるか?危険に気づけるか?というのも、本当に危険な目に合うかどうか?には大きく影響するので、この辺りも考えた方が良さそう。
グループの中でそんな話を進めながら、それぞれ、このように定義をしていきました。
今目の前に現れたとしたら、一番危険なのは?
日本で暮らす中で、危険を避ける方法も知った上で、それでも一番危険なのは?
今日の場での「一番の危険生物」 詳細は割愛させていただきますが、今日の場での結論は、それぞれ以下のようになりました。
今目の前に現れたとしたら、一番危険なのは?…子どもを連れた母グマ🐻
日本で暮らす中で、危険を避ける方法も知った上で、それでも一番危険なのは? …陸上ではクマ🐻 …海中ではクラゲ🪼
楽しく知って、正しく恐れる
「一番の危険生物」を話し合う中で、どんなところにいるのか?どんな時に危険なのか?そもそも会わないようにする方法はあるのか?など、生物の生態をしっかり調べたり、襲われた場合の対処方はあるのか?何なのか?という、実際に危険な目にあった時にどうすれば良いのか?という対処方を調べたり、子どもたちと一緒にする中で、とても理想的な形で物事を知る過程を辿っているような感覚を持ちました。子どもたちの好き!楽しい!をきっかけに開催をした会でしたが、改めて、楽しく知って、正しく恐れる、そして適切な対応ができるようになる、そんな入口に私自身が立たせていただきました。
また今日の場では、人間にとっての主に命の危険という観点で話し合いを行いましたが、もしかすると経済的な影響や、危険視しすぎることで起こり得ること、それによる生態系などへの長期的な影響など、「危険生物」というテーマでもまだまだ色々な視点で思考を巡らせられそうです。
普段の野菜研究会の場から少し離れて、公園で友達と好きなことを話すような感覚の場として、危険生物について語り合う会を開催させていただきましたが、オンラインかつ初めましての子もいる場という中で、緊張を上手くほぐし切れなかった面もあり、今後に向けては場の作り方など見直しも必要かと思っています。一方で、同じ好きを持つ子同士で好きを深めたり広めるきかっけとして、場合によっては大人の皆さんにも参加いただいて子どもたちと一緒に学ぶ(子どもたちから学ぶことも含めて)場として、また何らかの形を作っていけたらと考えています。 本日ご参加いただいた皆さん、ご家族の皆さん、ありがとうございました。


