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秋じゃがの収穫と春じゃがの栽培準備

  • 執筆者の写真: 秋山 智美
    秋山 智美
  • 1月10日
  • 読了時間: 4分

更新日:6月15日

9月に植え付けをしたじゃがいもが、12月後半あたりから枯れてきたというご家庭もあり、収穫ができるタイミングを迎えています。一般的には8月~9月に植え付けを行い11月~12月に収穫をすると言われてきた秋じゃがですが、残暑が続く等の気候変化の影響もあり、植え付けは2週間ほど、収穫は1週間ほど、適期が後ろ倒しとなっているように感じます。本日はトマトさんのかてい農園での秋じゃがの様子と、これから時期を迎える春じゃがの栽培について、ご紹介させてください。

日本におけるじゃがいもの歴史

南米アンデス山脈の標高3,000mを越える高地が原産のじゃがいも。インカ帝国の食の基盤だったじゃがいもは、大航海時代にヨーロッパに持ち込まれ、ビタミンC不足で起こる壊血病を防げる長期保存ができる食料として、船乗りたちの食を支えていたと言われています。

日本へは江戸時代の初期にオランダ船によって、インドネシアのジャガタラ(現在のジャカルタ)を経由して長崎に伝来したとされており、じゃがいもの名前の由来と言われています。(ジャガタライモ→ジャガイモ)伝来後、花の観賞用として栽培をされていたじゃがいもですが、江戸時代後期になり飢餓を救う作物として、食用として広がっていったようです。

明治時代に入ると開拓使による作付奨励により、北海道で大規模なじゃがいも栽培が始まり、日本人の食生活に浸透していきました。北海道のような冷涼な地域では、春に植えて夏に収穫をする春じゃがの品種が、長崎などの温暖な地域では、秋に植えて冬に収穫をする品種が、多く開発されています。


秋じゃが収穫の様子

秋じゃがは、冬の寒さに備えてイモが糖分を蓄えるため、味が濃くホクホクとした食感のじゃがいもになるのが特徴です。一方で徐々に寒くなっていく時期ということもあり、春じゃがに比べて収穫量は少なめです。

トマトさんのかてい農園では9/13(土)に種芋の植え付けを行い、本日1/10(土)に収穫を行いました。1枚目が植え付けから2ヶ月ほど経った11月中旬の様子、2枚目が収穫直前の様子です。


まだ枯れ切っていなかったのですが、これから更に寒くなり霜が降りることがあることに備え、本日収穫をされました。1株につき4~8個ほどと少なめではありますが、無事収穫をすることが出来ました。


よく見ると、芋ができ始めてはいるものの大きくなり切れなかったものが複数ありました。改めて秋じゃがで沢山の芋を収穫することの難しさを感じます。


また、土寄せがしっかりできていなかった株には、緑色に変色をした芋がいくつかできていました。緑色の部分にはソラニン、チャコニンという有毒な物質が含まれています。ご家庭で栽培をされる際は、変色したもの、小さく未熟なものに注意をして、お召し上がりください。

※じゃがいものもつ毒については、こちらのブログ「じゃがいもの毒と人類の歴史」もぜひご覧いただければ幸いです。


春じゃが栽培の準備

春じゃがは、2月下旬~3月下旬に植え付けを行います。秋じゃがと比べると水分が多くさっばりとした味わいで、皮が薄いのが特徴です。また、気温が高くなっていくタイミングで栽培するため、秋じゃがと比べて多くの収穫が見込めます。より簡単に沢山のじゃがいもが栽培できる季節ですので、ぜひ春じゃがの栽培、お試しいただければと思います。

保けん野菜では2月下旬にオンラインでの植え付けを開催予定ですが、その前に、植え付けに向けての事前準備「芽出し」のご紹介をさせてください。

植え付けをする前に、芋から芽が出た状態にしておくことを「芽出し」と言います。必須ではないのですが、植えたものの発芽しないというケースを防いだり、特に春は芽が出るのに時間がかかり栽培時期の気温が高くなりすぎる(生育が止まってしまう)ことを防ぐ目的で、芽出しを行います。ご家庭では、保存している間に芽が出てしまったものを植えていただいてもOKです◎


<タイミング>

植え付けの2~3週間ほど前を目安に行います。植え付けをされる方は、2月上旬あたりを目途に、芽出しを始めてみていただければと思います。


<場所>

10℃~20℃ほどの気温で適度に光が当たる場所にじゃがいもを置いておきます。温度は発芽そのものに必要なことに加え、光はひょろっと細長くなってしまうのを防ぎます。


<置く向き>

あまり気にしなくて大丈夫ですが、じゃがいもには芽が出やすい場所と、そうでない場所があります。1枚目の真ん中あたりに見えるのが、芋がストロンという地下茎と繋がっていたヘソの部分です。この反対側から芽が出やすいため、ヘソを下にして置いておくのがおすすめです。

秋に植え付けをされて収穫がこれからという方は、そろそろ葉や茎が枯れてきているのではないかと思います。小ぶりだったり、数が多くは無いかもしれませんが、霜で凍らないようタイミングを見てぜひ収穫してみていただければ幸いです。

改めてオンラインでの春じゃがの植え付けも別途ご案内をさせていただきますので、秋に植えられた方もそうでない方も、ぜひご参加いただければ幸いです🥔

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