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第1期 定時カブ主総会 開催レポート

  • 執筆者の写真: 秋山 智美
    秋山 智美
  • 2023年6月20日
  • 読了時間: 9分

更新日:2024年9月21日

先週末の2023年6月17日(土)、無事、第1期 定時カブ主総会を執り行うことができました🙋🏻‍♀️開催地の長野県佐久穂町では前日まで雨の日が続いていたのですが、当日は天気にも恵まれ、30℃近い暑さながらもカラっと晴れた中での開催となりました🌞

カブ畑の前での集合写真

当日は、カブさん、ケールさん、ゴルゴさんご夫婦、トマトさんご夫婦と、合計6名の方にご参加いただいたことに加え、事前にアカカブさんからカブのレシピをご提供いただきました🍴今回はそんなカブ主総会当日の様子をお届けさせてください😊

開催の背景・趣旨

きっかけは、のらくら農場さんを訪れた際に代表の萩原さんから伺った「野菜には、1年間を通して“ちょうどこの○日間!”みたいなタイミングがあるんです。」という言葉。この言葉で真っ先に思い浮かんだ、ちょうどこの○日間!という“究極のカブ”を、どうやって“ちゃんと”伝えるか?という問いから、カブ主総会の検討がスタートしました。


生産に合わせて生活をしていた時代から、生活に合わせて生産をして貰えるようになった現代。そんな時代だからこそ、生活者ができうる“極限の野菜との出会い方”を追求することが大切なのではないかと考え、カブに合わせて、カブの美味しい時期に、カブの生産現場に行くことに致しました。



当日の流れ

11時半の集合から~14時半頃の解散まで、参加者の皆さんと一緒に様々な形でカブと向き合いながら過ごさせていただきました。

  1. 森の時間に集合し、のらくら農場へ移動

  2. カブ畑でカブを収穫

  3. 穫れたてのカブを畑の脇で堪能

  4. カブ洗い機を使ってのカブ洗い

  5. のらくら農場の代表 萩原さんにお話しを伺う

  6. 森の時間に戻りカブを様々な調理方法で堪能

  7. 収穫したカブをお土産に解散、帰宅後に改めてカブを堪能


当日の具体的な様子

ここからは時系列で、当日の様子をお伝えさせていただきます。


1.森の時間に集合

電車組は北陸新幹線佐久平駅から1時間に1本程度しか出ていないJR小海線に乗り換え、11時頃に羽黒下(はぐろした)駅へ。標高800mほどの駅から、車で15分ほどかけて標高1,000mほどの会場へ向かいます🚗

JR小海線「羽黒下駅」に到着
オーナーが長年通って作りあげた「森の時間」

森の時間に到着し、直接向かっていただいた車組の皆さんと合流。なんと、カブ主総会のお祝いにと、素敵な花束をいただいてしまいました💐

集合して参加者の皆さん同士の顔合わせが済んだら、早速のらくら農場へ歩いて向かいます。

いただいた花束が会場を華やかに
森の時間からのらくら農場へ

2.カブ畑でカブを収穫

小高い丘を登り、少し息が上がってきた辺りでカブ畑が見えてきます。

「大きい!」畑で育っているカブを見て真っ先に皆さんから聞こえてきたのが、その大きさへの驚きの声でした。実はこの大きさには、のらくら農場ならではのこだわりが詰まっています。

“大きなカブ”の目印

のらくら農場の代表 萩原さん曰く、「春のカブは何といってもジューシーさが魅力。そのジューシーさを存分に味わえる、インパクトのあるカブにするには大きく育てた方が良いが、大きく育てようとするとスが入りやすくなってしまう。一般的に出回っているカブが小ぶりなのは、そのような背景から作られていった規格なのではないかと思う。でも肥料の設計など栽培方法を緻密に組み立てることで、水分をしっかり実に閉じ込め、スが入らない大きなカブができる。のらくら農場では去年からそこにチャレンジし、“大きなカブ”をお客様にお届けし始めてるんです。」とのこと。


そして、いよいよ収穫です。トップバッターはやはりこの方、カブさんにお願いいたしました😊

※このカブは「3.穫れたてのカブを畑の脇で堪能」に記載の通り、急いで洗ってその場でいただきました。


カブさんに続いて、各々カブを収穫していきます。絵本「おおきなかぶ」の、みんなで引っ張ってもなかなか抜けないイメージもあるのか、ほとんど力を入れずに抜ける感触に「全然抜いている感が無い😯」と、驚きの声が上がっていました。

意外と知られていないのですが、カブの普段食べている部分は実は茎の一部で、その下に細い根があります。土に植わっているのはこの根の部分なので、ほとんど力を入れずに抜くことができるんです。

思い思いにカブを収穫
立派なカブが穫れました

3.穫れたてのカブを畑の脇で堪能

収穫をしたら急いでその場で洗って土を落とし、ここでしか食べられない穫れたての味を確認。収穫してから口にするまで、1分ほどだったのではないかと思います🤔農家さん顔負けののスピード感で、カブをいただきました。

急いで洗って
切って
食べる

皆さんから口々に出てきた感想は、以下のようなものでした。

  • メロン🍈に近いような甘味を感じる

  • 野菜といよりも果物を食べている感覚

  • カブの中心部の甘みとジューシーさが際立っている

  • 普段からのらくら農場のカブを食べているけど、全然違う!

とっても美味しくいただいたカブですが、実は事前にのらくら農場の代表 萩原さんから、こんなことを伺っていました。「最近雨が続いてしまって、湿気が多い時に出やすい“黒ずみ”が出始めてしまった。水はけの良い畑で作ってはいるものの、ここまで雨が続いてしまうとなかなか防げない…。外見でもほとんど判断ができないため、食べる時に認識しておいて欲しい。」

野菜と周辺環境の様々なメカニズムを理解し緻密に栽培を組み立て実行している、そして多くの農家さんにとって目指したい存在となっている、そんな萩原さんを以てしても、どうしようも無いことがある。自然環境の中で栽培している以上当たり前のことではあるのですが、“消費者”としての立場だけで購入した野菜を見ていると、忘れてしまい兼ねないことなのかもしれない、と感じました。


4.カブ洗い機を使ってのカブ洗い

収穫した残りのカブは洗い場まで運び、カブ洗い機を使って土を落とします。スポンジ付きのローラーが上下に設置された機械に、水を流しながらカブを通すことで、カブを傷つけずに洗っていきます。

収穫したカブを洗い場まで運びます

5.のらくら農場の代表 萩原さんにお話しを伺う

当日、のらくら農場は多くの出荷がありとても忙しい状況だったのですが、お昼の時間の合間を縫って、萩原さんが顔を出してくださいました。今年新たに建てた出荷場の前での立ち話だったこともあり、会話は出荷場の話に。

萩原さんから話を伺う参加者

萩原さんからは「木材の価格がどんどん高騰していく中、木造で建てるかどうか正直迷いがあったが、今、スタッフのみんなが心地よく過ごしている姿を見て、木造にして本当に良かったと思っている。」と、出荷場建設の経緯を教えていただきました。


話を聞いていた参加者からは「作業場というよりも居場所になっていると感じる」という感想を萩原さんにお伝え。これを聞いた時、改めて萩原さんの思いがしっかりとカタチになっていっているのを感じ、とても灌漑深い気持ちになりました。

今年新たに建てた出荷場内の様子

実はこの出荷場を計画し始めた頃、私自身のらくら農場のスタッフとして勤務しており、萩原さんが悩みながら決断をしていく様子を目の前で見ていました。当時、萩原さんと議論した際の資料を見返すと、以下のようなことを記載していました。

  • 人が集まりたくなる拠点、象徴となっていくような場所にする。

  • 今の延長の中で必要なサイズではなく、地域の拠点として“余地”を残した大きさにする。

  • 色々な人が働きやすい職場となるような、建物、設備にこだわる。

検討当初は、コストを鑑みて木造は無理だろうと考えていた萩原さんでしたが、何を大切にしたいのかを言語化し、スタッフとの会話を重ねていく中で、最初の予定から2倍にも膨らんだコストをかけてでも、働くみんなの居心地の良さを取るという決断をしたのです。


最後は「今回のカブ主総会では、買収の話なんかも出るの?」と、ユーモアを交えた質問も投げかけて下さり、とても和やかな時間となりました。


6.森の時間に戻りカブを様々な調理方法で堪能

畑では穫れたてのカブそのものに向き合いましたが、今度はまた違った魅力に向き合うべく、様々な調理をしていきました。当日は12種もの料理を作って食べたのですが、この場では事前にアカカブさんから教えていただいた2種をご紹介させてください😊


<カブの冷しゃぶ>

教えていただいたものは温かいしゃぶしゃぶだったのですが、当日の気温を鑑み冷しゃぶにしていただきました。カブの薄切り、カブの葉に加え、筍とワカメを入れるのが特徴的なしゃぶしゃぶです。教えていただいた材料にきくらげも加え、ポン酢、即席の胡麻味噌ダレでいただきました。



<カブのデザート>

のらくら農場のメンバーもビックリ😮の、カブのデザートです。塩もみをしたカブに、マーマレード、オリーブオイル、酢で作ったドレッシングを加え、和えるだけ。塩もみをすることでみずみずしさとツルンとした舌ざわりを手に入れたカブが、とっても美味しい一品でした。当日はトマトさんがスモモを持ってきてくれたので、スモモも加えていただきました。ヨーグルトと合わせるのも◎でした。


他にもお寿司、ピクルス、蒸し料理など、様々な形で穫れたてのカブを堪能しました😋



7.収穫したカブをお土産に解散、帰宅後に改めてカブを堪能

カブ料理でお腹が満たされた後は、片づけをして15時頃に解散となりました。畑で穫れたての味を体感したカブはお土産としてもお渡しし、改めてご自宅で食べていただきます。畑での味を思い出しながら、ご自宅で食べる味との違いを体感いただくところまが、カブ主総会です。

早速、ご自宅で食べてた感想としていただいた声を、ご紹介させていただきます。

  • いただいて家で食べたカブも、もちろんとても美味しく最高ですが、やっぱり収穫してその場で食べたカブは別格でした。あの味は、あの場でしか味わえない、カブ主総会に参加した最大の特典です!

  • 収穫したその場のカブの甘味はフルーツみたいで水分が多く食感もしっとりソフトな感じでしたが、時間が経過すると水分がキュッと締まりシャキッと感が出てきました。甘味もフルーツのような甘さから、穏やかになりました。

  • 持ち帰ったカブで、自宅でもカブのフルコースをいただきました。発熱中の孫がヨーグルト和えをペロリと平らげているのを見て、改めて本当に美味しいんだなと実感しています。

  • もちろん自宅でも美味しくいただきましたが、やはり畑で食べたものは一層美味しかったです。あの場でしか食べられない味、鮮度がこんなにも大切なんだと、実感しています。

現地に来た時、畑でカブを食べた時など、その瞬間瞬間に感じる価値もさることながら、帰宅後に改めて味わったり思い返すことでじわじわと感じる、そんな価値を持ち合わせたカブ主総会になったのではないかと感じています。

今回カブ主総会では、生活者ができうる“極限の野菜との出会い方”を追求し、このような内容の会とさせていただいたのですが、開催後、のらくら農場の萩原さんご夫婦から以下のような言葉をいただきました。

  • お客さまに体感していただく大切さを感じていながらも、慌ただしく生産をしている中、なかなか自分たちではできなかった試み。本当にありがとう。

  • 自分たちでは思いつかないカブの魅力の引き出し方、しっかり向き合うからこそ理解し合えること、農家では当たり前だと思っているけど伝えられていないことなど、沢山の気づきがありました。本当に素晴らしい試みをありがとう。

生活者、生産者、どちらかにしわ寄せがいくのではなく、双方にとって価値のあるカタチを作っていきたいと思い取り組んでいる保けん野菜。お二人からのこの言葉を以て初めて、今回のカブ主総会の幕を閉じることができるのだと実感しています。

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