第2期 定時カブ主総会 開催レポート
- 秋山 智美
- 2024年6月29日
- 読了時間: 9分
更新日:2024年9月21日
先週末の2024年6月23日(日)、第2期 定時カブ主総会を執り行いました。 開催地となったのらくら農場さんのある長野県佐久穂町では、あいにく終日雨の予報でしたが、ほんのひと時の雨が止んだタイミングと畑での収穫タイミングが重なるという、偶然を味方につけての開催となりました。

今回は、当日のレシピや調理全体をコーディネートして下さったゴルゴさんを始め、カブさん、ケールさん、そしてないとう農園の内藤さんご家族にもご参加いただいた、第2期 定時カブ主総会の様子をお届けさせてください。
開催の背景☝🏻
きっかけは、のらくら農場さんを訪れた際に代表の萩原さんから伺った「野菜には、1年間を通して“ちょうどこの○日間!”みたいなタイミングがあるんです。」という言葉。ちょうどこの○日間!という“究極のカブ”を味わうために生活者ができうる“極限のカブとの出会い方”を追求した結果、美味しいカブをお届けするのではなく、カブの旬のタイミングを見計らって畑に出向き、その場で穫れたてのカブの美味しさを味わう、という形をとることにいたしました。
萩原さん自身、農家として野菜を作り始めるまではカブを食べる機会が少なく、美味しい!という印象も無かったとのことでした。確かに好きな野菜ランキングなどでは目にすることがない、世の中的にちょっと控えめな野菜かもしれません。ご自身で栽培をするようになり美味しさを追求していく中で、「もっと市民権を得ても良いのではないか?」と感じている野菜の筆頭が、この「カブ」です。
そんな背景も踏まえ、今回はいつも素敵なレシピを教えていただいているゴルゴさんの全面協力で、新しいカブの食べ方との出会いをコーディネートいただきました🍴
のらくら農場さんに伺った今年のカブ栽培👨🏻🌾
カブ主総会を迎えるに当たり、事前にのらくら農場さんから今年のカブ栽培について、こんなお話を伺いました。スタッフの皆さんの様々な工夫が積み重なって、やっと食べることができるカブなのだということを、改めて実感するエピソードでした。
肥料設計の見直し
うま味が強くとてもジューシーな、のらくら農場さんのカブ。ただ梅雨の時期になると、外からは判断が付かないのですが、ごく稀に中にウィルスが入り黒くなってしまうケースがありました。そのため今年は、味を落とさず、如何にウィルスの侵入を防ぐか?を考える中で、肥料の設計を変えたとのことでした。細胞分裂に関わり細胞壁を構成する微量ミネラルであるホウ素を増やすことで、緻密でしっかりした細胞にし、ウィルスの侵入を防ぐという狙いでの変更です。
雪の影響
例年、冬の間に何度か雪が積もるものの、3月以降は徐々に畑に積もった雪や凍った畑が溶け始め、次のシーズンに向けた土づくりを始めていきます。ただ今年は、3月に入ってからも毎週のように雪が積もり、なかなか畑の準備が始められませんでした。そのため少しでも早く雪が溶けるよう、カブを栽培する畑では雪を掘って土に直接日が当たる場所を作ったり、他の畑では籾殻で作った炭を撒き黒い色で熱を吸収しやすくするなどして、何とか土づくりや種まきを急ピッチで進めてきたとのことです。
当日のスケジュール📆
当日はお昼前にのらくら農場さんと目と鼻の先にある山小屋“森の時間”に集合し、15時頃の解散まで、カブを様々な形で味わい、楽しみながら皆さんと一緒に過ごしました。
森の時間に集合
カブ畑に移動して、カブを収穫
畑で穫れたてのカブを堪能
カブ洗い機でのカブ洗い
カブのジャック・オー・ランタン作り
ゴルゴさんコーディネートのカブ料理作り
様々に形を変えたカブ料理を堪能
収穫したカブをお土産に解散、帰宅後に改めてカブを堪能
当日の様子🌱
昨年の第1期 定時カブ主総会よりも1週間遅い日程での開催となった今回。前回とはまた違った、今、ここでしか味わえないカブとの向き合いの様子を、お届けさせてください。
森の時間に集合
森の時間では、前日入りをしてくれていたゴルゴさんが気を利かせて、ウェルカムドリンクならぬ“ウェルカム出汁”を用意して出迎えて下さいました。事前に決めていたことでは無い中での機転の利いたお出迎えで、遠くからお越しいただいた皆さんに、畑に行く前にほっと一息ついていただくことができました。
カブ畑に移動して、カブを収穫
ほっと一息ついた後は、森の時間から500mほど離れたカブ畑まで、森を抜け、ため池の脇を通り、坂道を下って向かいます。毎年、連作障害(毎年同じものを栽培することにより、その野菜につきやすい虫や病気が増えてうまく生育しないこと)を防いだり、その畑の特徴と野菜の相性を考えたり、様々な要素を踏まえてどの畑で、いつ、どのくらいの野菜を作るのか?を冬の間に決めていくのですが、今年のこの時期のカブは“UAE”と名付けられた畑です。
のらくら農場さんでは何枚もの畑を区別するため、広大な赤い土が広がる“オーストラリア”、日陰になる時間帯が長く春の雪解けが遅い“アラスカ”など、それぞれの畑に国名を付けています。今回、カブを収穫しに行く畑は、日当たりの良い“UAE”です🕌
畑に到着すると、前回に続いて参加をされた方から「去年とは全然景色が違う!」という驚きの声が。畑の場所や天気が違うことはもちろん、雑草の多さ、カブの大きさが、特に大きく違ったのではないかと思います。
雑草の多さ 雪の影響で土づくりを急ピッチで進めてきたということは既にお伝えさせていただいたのですが、この影響が雑草の多さに繋がっています。のらくら農場では土づくりのために、栽培前に畑をビニールのマルチで覆って太陽熱を閉じ込めます。マルチで覆われた部分は太陽熱をため込んでどんどん高温となり雑草の種が死ぬのですが、今年はマルチで覆っておくことができる期間が短く、雑草の種が死に切らなかったとのことでした。それでも、雑草に負けず立派なカブが顔を覗かせていました。
カブの大きさ のらくら農場さんでは春と秋にカブを栽培しているのですが、その中でもより良い状態のものを長い期間お届けすることができるよう、例えば春であれば4回に分けて種まきをして、収穫ができる時期を少しずつずらしています。そして収穫ができる期間の後半は、通常よりも大きく育てたカブ(直径15㎝ほどになるものも😲)を“大きなかぶ”という自ら作った規格で出荷をしています。 昨年よりも1週間遅い日程での開催となった今回は、春の中で一番最後に種まきをしたカブの収穫で、畑で“大きなかぶ”に出会うことになりました。
普段目にするものとは比べ物にならないほど大きなカブを、お子さまを皮切りに収穫していきました。生い茂るカブの葉っぱや雑草の隙間からカブを見つけ、茎が折れないように根元を持ち、隣のカブが抜けてしまわないようにそっと土から抜きます。
畑で穫れたてのカブを堪能
収穫したてのカブは、まずは急いで畑の片隅でいただきます。
甘くて果物みたい!
とってもジューシー
去年のカブ主総会で食べたカブとは、また違った味わい🤔
そんな感想を口々にする中で、同じ品種のカブ(スワン)を栽培しているというないとう農園の内藤さんからは、
この品種をこんなに大きく育てたら、普通は鬆(す)が入ってしまう。こんなに大きく、美味しく育てられるのはびっくり!
と、カブを良く知っているからこその、この味わい、このサイズのカブを作ることの凄さを認識させられる感想を伺いました。
カブ洗い機でのカブ洗い
最後にジャック・オー・ランタンを作るための少し小さめのカブも収穫したら、今度はカブを洗います。畑に来るのに下ってきた坂を今度は上って、洗い場に向かいます。スポンジ付きのローラーが上下に設置されたカブ洗い機に水を流しながらカブを通し、洗い終わったカブは水を溜めた樽に落ちていきます。
カブのジャック・オー・ランタン作り
洗い終わったカブを持って“森の時間”に戻ると、料理の準備と並行してジャック・オー・ランタン作りが始まりました。かぼちゃではなく、なぜジャック・オー・ランタンをカブで作るのか?疑問を持たれた方もいらっしゃるかもしれません。その理由は、ぜひこちらのブログ「カブで作るジャック・オー・ランタン」をご覧いただければと思います🎃
当初はお子さまに楽しんでいただくコンテンツとして実施をすることにしたのですが、やり始めると意外と大人が夢中になるということも判明。夢中になる大人の様子を見て、子ども達が集まってくるという構図になりました😆
ゴルゴさんコーディネートのカブ料理作り
当日のレシピは、こんなことを大切にしながらゴルゴさんが試作を重ねながら考えて下さいました😊
カブが主役のカブを活かした料理
参加者の皆さんと一緒に楽しみながら作れる
色々な調理法で、カブの食べ方のバラエティを楽しめる
これまで食べたことがない、意外なカブの味わい方を発見できる
また、事前の準備が必要なものについては前日入りで仕込みをして下さったり、味気ない紙皿よりも美味しく食べられるのではないか?とお皿を持ってきて下さったり、ご自宅でオリジナルのタレを作ってきて下さったり…。来ていただいた皆さんに、ここでしか味わえない素敵な時間を過ごしていただくためのきめ細やかなおもてなしに、感謝してもしきれません。
こんな経緯で味わうことができた当日のレシピの一部は、現場でしか味わえないものとして、オンラインには残さず紙のレシピ集に収め、大切に保存し、丁寧に伝えていきたいと考えています。その他のレシピは改めてご紹介いたしますので、是非お試しいただければ幸いです🍴ここでは、当日のメニューを写真と共にご紹介させてください。
<カブのスムージー>
<カブとキウイのサラダ>
<カブのカプレーゼ>
<カブ葉の餃子>
<カブのペペロンチーノ>
<カブのステーキ>
<カブの天ぷら>
<蒸しカブ>
<カブの混ぜ寿司>
<カブのデザート>
様々に形を変えたカブ料理を堪能
完成した料理がテーブルに並ぶと、改めてカブ料理のバラエティがこんなにあったということに驚かされます。改めてゴルゴさんに料理の説明をいただき、皆で全10種の料理をいただきました。 どれもとっても美味しかったのですが、中でも人気だったのが餃子🥟、そして驚きを隠せなかったデザート🥄この2つについては、前述のレシピ集に収める予定です。
収穫したカブをお土産に解散、帰宅後に改めてカブを堪能
最後にお土産のカブをお持ち帰りいただき、現地で食べたカブとはまた違う体験をご自宅で楽しんでいただくのを以て、カブ主総会の終了となります。
今回のカブ主総会は、2回目ということ、保けん野菜をスタートして季節を一周しているということもあってか、体験を重ねていくということの価値を参加者の皆さんから感じる回となりました。野菜セットでお届けしたカブとの違いを感じたり、去年のカブ畑との様子の違いに気づいたり、自身でも培しているからこその凄みを感じたり。皆さんが発する言葉や様子から、それぞれ形は違えど、持続的な体験を積み重ねているからこその感覚を得られているようでした。 このような現地でのイベントはもちろん、様々な角度で野菜を体験できる形を、引き続き保けん野菜として作っていきたいと思います。














































































































