一度根付くと繰り返し収穫ができる、地下茎で増える多年草の野菜たち
- 秋山 智美
- 2 日前
- 読了時間: 3分
先月、古民家で開催をしたワークショップ(当日の様子はこちら)では、庭で育てている野菜のご紹介も少しさせていただきました。その際、意外な姿に驚かれたのが、アスパラでした。アスパラのように地下茎で増え、何年も繰り返し収穫ができるタイプの野菜は、畑が固定されるということもあってか、多品目の野菜農家さんではあまり栽培しているところを見かけない気がします。
今回は、そんな一度根付くと繰り返し収穫ができる野菜の中で、古民家「拵(こしら)え」の庭にあるものをご紹介させてください。
地下茎で増える多年草
多くの野菜は種を蒔いて育てますが、今回ご紹介するのは「地下茎」と呼ばれる地中の茎を伸ばしながら増えていく、多年草の野菜たちです。冬に地上部は枯れますが、一度根付くと、春になればまた芽を出してくれます。
種まきや苗の植え替えを毎年繰り返す必要が無く、数年に一度、株が増え過ぎた時に間引いたり株分けをするという程度のため、田舎では庭の片隅で育てているご家庭も多いです。また、大きめのプランターでも育てることが可能です。
今回は、「拵(こしら)え」の庭にあり周辺のご家庭の庭でも良く見かける、以下の4つの野菜をご紹介させていただきます。
アスパラ
茗荷(みょうが)
蕗(ふき)
屈(こごみ)
アスパラ
私たちが普段食べているのは、地面から伸びてきたばかりの若い茎。また、先っぽや茎の途中にある三角の部分は葉です。あっという間に大きくなってしまうので、地面から出てきたら早めに収穫をするのですが、全て収穫してしまうと株が弱ってしまうため、翌年以降のために一部は残しておきます。収穫をせずに育てると、細い葉を茂らせながら大人の背丈ほどの高さに成長します。
茗荷(みょうが)
この時期、薬味として食べる機会が増える方も多いのではないかと思う茗荷ですが、地下茎から土に顔を出す、花の蕾とそれを包む萼(がく)の部分を食べています。この写真は収穫タイミングを逃して花が咲き終わった後で、普段目にするものよりも先端が広がっています。
ちなみに花は、この白い部分です。
冒頭の写真は、少し土を掘って茗荷を見えやすくしたものですが、実際にはこんな感じで(丸く囲った部分)土から少しだけ先っぽが顔を出しています。
蕗(ふき)
春の便り的な存在の蕗の薹は、茗荷と同じく花の蕾とそれを包む萼(がく)の部分。その後、初夏にかけて食べるのは、葉柄(ようへい)と呼ばれる葉の軸にあたる部分です。春には生い茂っていた蕗ですが、暑さと栽培環境があまり良くないこともあり、現在は枯れかけてぐったりしています。
屈(こごみ)
あまり馴染みが無い方もいらっしゃるかもしれないですが、シダの仲間のクサソテツの若芽を屈(こごみ)と呼び、春先に食べられる山菜です。人が前かがみに屈んでいる姿に似ていることから、この名前が付いたと言われています。
現在は写真のように葉が生い茂っています。
最初の収穫ができるのは、早いもので株を植え付けた翌年からと、少しスロースタートになりますが、植えっぱなしで毎年繰り返し収穫ができる、じっくり付き合っていける野菜たちです。大きめのものであればプランターでも栽培可能なので、もしご興味があるものがありましたら、ぜひかてい農園でもお試しください。
