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築150年の古民家にて、拵(こしら)えワークショップを開催しました

  • 執筆者の写真: 秋山 智美
    秋山 智美
  • 8月8日
  • 読了時間: 5分

更新日:8月8日

開催から少し時間が経過してしまいましたが、7/26(日)に「古民家 拵えワークショップ」と題して、築150年の古民家の壁塗りなどを行うワークショップを開催しました。本日は改めて開催の背景と、当日の様子をご紹介させてください。

楽しく備える活動としての場所づくり

保けん野菜では、信頼できる農家さんの野菜のお届けだけでなく、お子さまとの野菜研究会やかてい農園のサポート、各種イベントの開催などの活動をしています。どの活動にも共通して大切にしているのが、時間軸や対象は様々ですが“楽しく備える”ということ。とても上手にできるという訳ではなくても、やったことがある、何となく体が覚えていることで、いざという時に何とかなったり、経験の積み重ねや繋がりから、いざという時には何とかできるという健全な安心感を持って暮らせる。そのようなことに繋がる活動にしていきたいと考えています。

そんな中、ずっと取り組みたいと思っていたのが場所づくり。私自身幼い頃、家出をしたくなったら、災害で家が壊れてしまったら、など、何等かの事情で自宅にいられなくなったら、田舎に住む祖父母のところに行けば何とかなる、そんな感覚を持っていたことを記憶しています。畑仕事を遊びながら手伝ったり、火や水で遊んだり、昔のことや昔ながらの知恵を教えてもらったり、日常的には楽しく過ごす場所でしたが、いざという時の安心感のようなものがありました。

ご実家や身近なご親戚のお家ほどではなくても、それに準ずるような場所や繋がりがいくつかあることが、楽しく備える、に繋がるのではないかと考えており、現在、長野県佐久市にある築150年の古民家の改修を少しづつ進めています。


“手”偏に“存”ると書いて拵える

つくるという言葉では言い表しきれない、その過程や在り方を定義するようなニュアンスを感じる、少し懐かしい響きの言葉「拵(こしら)える」。日本独自の成り立ちを持つ国字と知ると、より愛着が湧いてきます。漢字の成り立ち通り、自分たちの手で、存りたい暮らしを、楽しみながらじっくり拵えていく。そのきっかけとなり、過程そのものを楽しむ、そんな時間を過ごせる場所にしたいと思い、この場所を“拵え”と名付けています。


ワークショップの様子

当日は3組のご家族にご参加いただき、壁への珪藻土塗り、飽きてきた時の気分転換用にと思い用意をしていた障子紙剥がし、子どもたち同士で古民家の中の探検を始めるなど、用意をしていた体験と自由な空間での遊びが入り混じりながら過ごす時間となりました。


<壁塗り>

珪藻土(藻の一種である珪藻の殻の化石が堆積してできたもの)に漆喰の原料である石灰を加えた粉末を水で練ったものを、コテ板に取り、コテで塗っていきます。


はじめは恐る恐るでしたが、徐々に手慣れた手つきに。


子どもはもちろん、大人も没頭できる作業のようで、終了ぎりぎりまで集中して塗って下さっていました。


プロのように滑らかな仕上がりを目指しても良いのですが、塗りむらも味になるのが珪藻土の良いところ。塗り終わった後(左の写真)、仕上がりを心配されている方もいらっしゃいましたが、乾くと(右の写真)良い感じの味になりました。


コテを使うのが難しい小さなお子さまは手で塗っていったのですが、こちらもしっかり塗れていました。


<障子紙剥がし>

子どもたちのテンションが一番上がっていたのが、念のため…、と思って用意をしていた障子紙剥がし。普段は破ってはいけない、親目線ではもしかすると子どもが破ってしまったらどうしよう…、とストレス源にもなり得る障子ですが、古民家にある敗れたり、日に焼けて変色してしまっている障子を、好きに破っていきます。小さな枠に高速に手を突っ込み、どれだけ早く全ての枠の障子を破けるか?に挑戦したり、(普段は)やっちゃいけないことを思いっきりやっている、充実感に浸っているようでした。一通り破り終わると、他に破る障子が無いか?と障子のおかわりも。


破った後は障子の裏側から水をかけ、少し時間を置いて糊をふやかし、障子紙を剥がします。濡らし具合、剥がすタイミング次第で、するすると綺麗に剥がしていけますが、子どもたちは破る、濡らす、までがお好みだったようで、剥がす工程は大人の出番となりました。


<食事>

のらくら農場さんの野菜をシンプルに調理したまかないを、召し上がっていただきました。トマトが気に入ってたくさんおかわりをする子がいたり、グリルしただけのズッキーニの美味しさや、たまねぎと豆乳だけで作ったスープの味の濃さに驚かれる方がいたり、のらくら農場さんの野菜の美味しさを体感してもらえていたらと思います。


  • ケールとかぶと鯖の混ぜ寿司

  • 春菊のサラダ

  • なすとピーマンの揚げびたし

  • トマトと大葉のサラダ

  • 丸さやいんげんとズッキーニのグリル

  • 大根と豚バラ肉蒸し

  • 玉ねぎのポタージュ


またおやつには、梅シロップを作った際の梅を取り出し、水、みりん、砂糖を少し加えて弱火で煮た、梅の甘露煮をお出ししました。



<いちごの収穫>

この古民家の庭づくりは、のらくら農場 代表の奥さまがやって下さっています。入手時には荒れていた広い畑が、お花を中心に、あまり手間をかけずに栽培ができる野菜、果樹、石を活かした和の庭園など、少しづつ気持ちの良い場所になっていっています。

その中で、のらくら農場さんで栽培を中止することになったいちごを、改めてちゃんと作ってみたいということで、一角でいちごを栽培されており、ワークショップに参加された子どもたちに、ぜひ収穫させてあげてと事前に言っていただいていました。当日はちょうど収穫タイミングを迎えた赤い実が生っており、貴重ないちごを収穫させていただきました。


また、庭の花を中心に、ワークショップのためにお花を生けてくださいました。まだ改修途中の古民家ですが、お花があることで、華やかで安らぐ空間になりました。

まだまだ先が長いですが、少しづつ、着実に、楽しく備える場を、皆さんと一緒に作っていけたらと思っています。少しずつブラッシュアップしながら、時々このような場を開催していく予定ですので、ぜひご参加いただけたら幸いです。

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