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気温上昇に伴う野菜づくりの変化🌡️

執筆者の写真: 秋山 智美
秋山 智美
2024年10月19日
読了時間: 3分

更新日:2025年9月20日

昨日、ないとう農園の内藤さんから、畑の様子を撮影したビデオメッセージをいただきました。写っていたのは、虫に食べられ茎だけとなってしまったターサイでした🐛本日はこの虫食いの背景でもあり、普段の生活でも身をもって感じている気温上昇に伴う、野菜作りの変化についてお届けさせてください。

ターサイ畑の様子

動画に写っているのはターサイ畑の様子なのですが、一見、何も植わっていないように見えるかもしれません。種まきをして芽が出たターサイの葉がほぼ全て虫に食べられ、茎だけになってしまっています…。ないとう農園さんのような有機農業をされている農家さんだけでなく、周辺で農薬を利用して防虫をしている農家さんでも大きな被害が出ているとのこと。 例年であれば気温が下がり虫の活動が少しづつ停滞してくるこの季節ですが、昨年に続き今年も暑さが続き、これまで経験を重ねる中で見つけてきた最適な栽培時期が、大きく崩れているとのことです。暑い分タイミングを遅くすれば良いかというと、そう単純なものではなく、寒くなってくる時期との兼ね合い、お届けできる野菜が常にある状態をどうつくるか?など、試行錯誤をしながら栽培をされているとのこと。これから継続的に向き合っていく必要がある課題です。


気温の変化

2年連続で最も暑い夏となり、東京では9/18に猛暑日(最高気温35℃以上)を観測、本日10/18も予報では真夏日(最高気温30℃以上)となる見込みと、気温の上昇を嫌というほど感じるようになってきました。ないとう農園さんのある埼玉県の気温も、一年を通じて平年以上の気温が続き、月によっては平年よりも3.5℃も高い状況となっています。


害虫による被害への影響

この気温の上昇ですが、害虫の数、活動期間、活動タイミングという観点で、野菜の栽培に大きな影響を与えています。


世代交代の回数増加による個体の増加

虫にはそれぞれ“発育零点”と呼ばれる、これよりも低い気温では発育ができないという温度があります。この温度と気温の差が大きいほど成長スピードが速くなるため、気温が高いと世代交代の回数が増え、個体数が指数関数的に増加することになります。


活動しやすい温度帯の長期化

虫により活動できる温度帯は異なりますが、野菜を栽培する中で“害虫”とされる虫は、20~30℃の環境下で活動が活発となるものが多いと言われています。これまでであれば徐々に涼しくなり害虫の活動も停滞する時期になっても、残暑が続くことで害虫の活発な活動が継続しています。


夜行性の虫も活動が継続

虫の中には夜行性のものと昼行性のものがいるのですが、夜間の気温が下がるようになると夜行性の害虫の活動は鈍ってきます。しかし夜間の気温が下がらないと、昼には昼行性の害虫が、夜には夜行性の害虫が活動し、被害が大きくなってしまいます。


アブラナ科の野菜をよく食べる害虫の埼玉県での発生状況の調査結果(埼玉県病害虫防除所)を見ると、改めて昨年、今年の多さが異常に見えますが、今後はこれが通常となっていくことを前提に、栽培を考えていかないといけないのかもしれません。

お届けいただく野菜は、虫食いが出来るだけないものを選んでいただいていますが、もしかすると少し虫食いが目立つ野菜があるかもしれません。その際はこんな背景を少し思い出していただき、気になるものがありましたらお気軽にご連絡いただけたら幸いです。

また、虫がついている場合は取り除いてお送りいただいておりますが、ごく稀に野菜に付いてしまっていることがございます。もしお届けの野菜でそのようなケースがありましたら、お知らせください🙇🏻‍♀️

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