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「体験」としての災害への備え

執筆者の写真: 秋山 智美
秋山 智美
2023年9月2日
読了時間: 3分

昨日、2023年9月1日で関東大震災から100年ということで、地震や防災について改めて考えた方もいらっしゃるかもしれません。


私自身は先週、友人との防災についての会話をきっかけにキャンプに行ってきたのですが、それに至るまでの災害に対する意識の変化、実際に子どもたちとキャンプをしてみて感じたことをお伝えさせてください。

災害に対する意識の変化

幼い頃は、両親が公務員だったこともあり災害が発生した際に自宅へ帰って来られない可能性が高いため、災害時の行動や避難場所などを時々家族で確認をしていた記憶があります。

しかし働き始めて以降、登山道具を出しやすい場所にしまっておく程度で、あまり災害への備えについて考えてきませんでした。


ここ数年は、年齢を重ねたこと、地方で生活をするようになったこと、農家さんで働いた経験などが重なり(“災害があったときの地域の拠点になる”という使命を感じていらっしゃる農家さんが多いと感じています)、万が一災害が発生した時に、周囲の方を助けられるようになっておきたいと思うようになり、物資としての備えをするようになりました。具体的には車のトランクに、多めの水や食料、携帯トイレ、テントや寝袋、電源、レスキュー道具などを積んでいます。



キャンプのきっかけ

前述のように物資としての備えを少しするようになっていたのですが、先日、子育て中の友人との会話の中で、災害時の備えについての話題になりました。

災害時の物資的な備えは一定してあるものの、普段とは違う避難生活に子どもたちが耐えられるか心配…。車が無いので子どもたちと行ったことが無かったけど、日常の便利な生活を少し離れてキャンプに行っておきたいと思ってるんだよね。

確かに自分自身の幼い頃を思い返してみると、車中泊をしながらの旅行やキャンプなど日常生活を離れて過ごすという機会が多かったこともあり、不便な生活への不安は無かったように思います。被災経験が無く実際の大変さをきちんとイメージできていないということもあるかもしれないのですが、経験をしていないよりは小さなストレスで過ごせる状態であったのではないかという気がします。


この会話をきっかけに、まだ子どもと一緒にキャンプへ行ったことがないという友人家族、私の妹家族と一緒に、キャンプをすることになりました。



楽しみとしてのキャンプと備えとしてのキャンプ

虫の音や小川のせせらぎが聞こえる中テントで寝たり、釣った魚をその場で食べたり、火を囲んだり、捕まえた虫が何を食べるのかを調べて餌を探したり、近くでキャンプをしていた子どもたちと一緒に遊んだり…、子どもたちはとにかく楽しそうな様子でした。もちろん自然の中という、実際に被災をした時の環境とは大きく違いますが、いつもとは違う環境で便利なものが少ない環境で楽しんで過ごすという経験を積み重ねておくことが、きっと生活の変化を余儀なくされる状況になった時に助けになるのではないかと、改めて感じる時間でした。


子どもたちの経験として行ったキャンプでしたが、子どもたちが思いっきり楽しむ様子を見て、大人が慣れておく、楽しめるということが、防災という観点ではとても大切なことだと感じました。環境が変わっても、いつも通り子どもたちが心理的に安心できる環境をつくる、それが大人の大きな役割なのかもしれません。

今回は天気に恵まれ、また初めてということもありスーパーに行けたり、きれいなトイレなどがある環境で実施したのですが、ある程度の雨であれば決行、食材や水回りもより制約がある状態で、いかに楽しく過ごすか?ということを考えて改めて実施してみたいと思っています。

楽しい経験が結果的にいざという時の助けになる、そんな体験の場をキャンプに限らず作っていきたいと考えさせられる経験でした。

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